出版社内容情報
櫛木 理宇[クシキ リウ]
著・文・その他
ヤマウチ シズ[ヤマウチ シズ]
イラスト
内容説明
大学祭間近の雪越大学。霊感系大学生の森司は、美少女こよみに焦れったい片想い中。しかしある日、飲み会で、高校の同級生、果那と再会する。ストーカーを撃退したいという彼女の頼みで、森司は彼氏役を引き受けることに。そのせいで、所属するオカルト研究会内で二股疑惑をかけられ、森司は大ピンチ!しかも果那が、吸血衝動を持つという相談者と共にオカ研を訪れて…。森司にモテ期到来!?青春オカルトミステリ第5弾!!
著者等紹介
櫛木理宇[クシキリウ]
1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。瑞々しいキャラクターと読みやすい文章で、読者モニターから高い支持を得る。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いーたん
101
ホラーなんだけど、幽霊の祟り的な感じよりも、民話や民俗学を絡めた人の闇が心霊現象を引き起こしてる。やはり、だからこそ人間のダークサイドな部分は恐ろしい。 そんな風に思いつつ、森司とこよみの恋愛がちゃんと軸になっているので、ニヤニヤしてしまった。森司よ、勇気を出して告白してみろよ。果那を助けた時、カッコよかったぜ!って言いたい。まぁ無理なんだろうけど(笑) 個人的には果那みたいなタイプ好きだけど。 今回は泉水と藍はほとんど存在感を感じなかったのがちょっと残念でした。2014/03/09
よっち
81
森司の高校時代の同級生板垣が、ストーカー対策として彼氏役を引き受けさせ、オカルト研究会内であらぬ二股疑惑を掛けられた今回。大学の文学祭を舞台に、今回もきっかけを得て引き起こされる、家族に絡んだいくつかのオカルトな事件が発生しましたが、一方で今回はこよみも疑惑の森司をあっさり信頼したり、先輩に恋愛相談してたり、いつもと違うことをしてみたりと、結構頑張っていました。以前から地味ながらも着実に積み上げてきた二人ですが、ついに傍から見て察しちゃうくらいになったんですね。このもどかしい感じが大好きなシリーズです。2014/02/25
bookkeeper
69
★★★★☆ 再読。血に惹かれる男、写真に映り込む女…。オカルト研究会には今日も怪現象に悩む相談者たちが。 森司君とこよみちゃんのじれったいラブストーリーの第5作。高校時代に結構仲良くしていた女の子が登場し、ラストで、卒業アルバムのお題に森司君が回答しなかった理由が明らかになるシーンが印象的。思いは伝わらないままなんだけど、それで良い的な。思えば怪奇現象の原因も、意図が伝わらないことが原因であることも結構多い。このシリーズのテーマってここらへんなのですか? 「だって先輩は、わたしに嘘つかないでしょう」2020/10/13
まりも
66
ヘタレにモテ期がやってくる回。板垣さんが健気だなぁ。二人が好きあっているのは傍から見ても丸わかりなのに肝心の二人が鈍感なのが読んでいて思わずにやけてしまう所。先輩に恋愛相談しちゃうとかこよみちゃん可愛すぎるでしょ。内容としてはホラーというよりも生きてる人間怖いみたいな事になってきたけど過去のトラウマがきっかけなんだから無理もないかなと思ったりしました。姥捨山って色んなエピソードがあるんですね。2014/06/06
ごに
63
森司の霊感が強くなってる気が…。今回は、家族や親子関係のもつれによる霊障が多かったのですが、相変わらずのドロドロぶりでした。お祓いは出来なくとも、言葉で心の澱を払拭してしまえる森司は凄いのでは??人が良すぎてモテ期が到来してたけど(笑)ありゃモテるわ。「恋する終末論者」のタイトルに納得!2014/07/15
-
- 和書
- 火螢の城 PHP文芸文庫