出版社内容情報
あるときは大アマゾン川における野獣的生活で、またあるときは新宿の居酒屋の酔眼的集団において……などなど、とにかく西へ東へ島から島へと走り回る怒濤の日常と熱烈読書生活をつづる軽妙無比なエッセイ!
内容説明
よく行く飲み屋の仲間と料理談義をしていたシーナは、ふと考えた。麺類や味噌、鰻、醤油に餅や酒…日本には東西もしくは南北ではっきり食文化の分かれ目がある。分岐点は、どうも愛知が怪しいようだ。分断線の真実を確かめるために酔眼おとっつあん集団は、新たな旅へと繰り出した!?海から空へ、島から島へ、息つく間もなく飛び回る旅での読書の掟、現地メシの極意とは。軽妙無双の熱烈本読み&酒食エッセイ!
目次
そこで気になる世の不思議珍妙(いっぽん海への道;編集者との夜;寝る前に読む面白本とモンダイ本;北と南のいかがなものか。 ほか)
どんな夜でも酒と本(いい旅いい本;空港セキュリティチェックの謎;16ミリのあつい午後;空中映画館 ほか)
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年、東京生まれ。作家。「本の雑誌」前編集長。写真家、映画監督としても活躍。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。2013年には新雑誌「とつげき!シーナワールド!!」を企画・プロデュースした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
98
長崎県五島列島への3日間のクルーズ中に読もうと持ってきた四冊のうちの一冊。本をバッグに詰め込んで旅をするのはシーナ氏と同じ行動パターンだ。荷物が重くなるがシーナ氏曰く「重さに対するおびえより、本を持っているという精神の安定度のほうがいいんだよ」 まさに我が意を得たり。作中にシーナ氏は五島列島の椿うどんが好きだと書いている。明日は五島うどんを食べよう。暑い季節だが「地獄炊き」にしよう。原稿が締め切りに間に合わないときの目黒考二氏とシーナ氏の電話でのやりとりが面白い。2015/08/21
kinkin
93
このシリーズはいつも気になる本が紹介されていて面白い。都度読みたい本に追加。どんな夜でも酒と本という章、昔はそんなコトしていたけれど今はお酒を止められているので出来ないのが残念。とろとろと眠気に誘われて読む本は格別だったのですが・・・・^^2021/11/01
へくとぱすかる
58
「にっぽん海」ではない。じゃあ何だ? シーナ氏がSF的想像力、あるいは居酒屋でのホラ話から生んだ、とんでもない産物である。カバーイラストから、すわ、武道の本かと思ったが、中身はいつもの旅と本のエッセイである。ひと安心。本書で一番笑ったのは、目黒さんや編集部との「締切直前緊急対談」①~⑥である。これが各章の末尾に配置してあるので、文句なく楽しい。2019/07/23
みやけん
27
★★★☆☆お気に入りさんの感想を読んで、久々に椎名誠を読みたくなった。ワイルドなシーナさんに憧れてました。やっぱりいいですね。途中本の紹介もあったがどれも読んだ本はなかった。セカンドバッグに対して辛辣でしたが納得。出張の時の本選びは悩む。また他の本も探して読もう。2016/04/14
時代
15
椎名さんのお薦め本列伝。漂流記ものは結構面白そうだな。キャンプ旅に持ってってみよう○2014/03/21