出版社内容情報
世田町署、薄暗い地下一階の廊下の突きあたりにある《警視庁捜査一課特殊取調対策班》。イケメン毒舌天然数学者御子柴岳人がクールで鮮烈、華麗な推理で容疑者の心理に迫る、前代未聞の取調エンタメ!
内容説明
効率的かつ正確な取り調べ方法の検証を目指し、警視庁世田町署内に新設された“特殊取調対策班”。取調室で起きた暴行事件が原因で異動させられた新米女性刑事・新妻友紀は、常識外れな行動ばかりを繰り返す数学者・御子柴岳人とペアを組んで取り調べに挑むことになるのだが…。猫を愛し、アメを頬張る、無邪気でワガママなイケメン数学者の圧倒的推理力で容疑者の心理に迫る。前代未聞の取り調べエンターテインメント!
著者等紹介
神永学[カミナガマナブ]
1974年山梨県生まれ。2003年に自費出版で『赤い隻眼』(文芸社)を発表し、話題となる。その後、2004年に『赤い隻眼』を改題した『心霊探偵八雲赤い瞳は知っている』(文芸社)で、本格デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
92
確率を割り出し、鋭い洞察力と推理力で事件の真相に迫っていく。短編と思いきや、二転三転しつつ最終的に一つの事件の収束へと繋がる。数学者御子柴がどのように暴いていくか、また動機などが気になるし、神永作品の読みやすさも加わり一気読み。犯人は早くから推測できたが面白かった。御子柴の数学についての博学さと、諺慣用句の無知さのギャップにイケメン、毒舌、子どもっぽさも兼ね備えてるのがまたいい。友紀は今の所あまり好きになれないキャラだけど、友紀父殺害の真相や御子柴、友紀と助手矢口の三角関係が発展しそうだし続編が気になる。2015/11/16
扉のこちら側
81
単行本で初読、文庫で再読。2015年1002冊め。カドフェス2015。単行本ではいなかった表紙の猫につられて。やっぱり再読でも数学的な思考だとは感じられず。「主人公は変わった人なんですよ、と読者にわからせたいんです」と感じてしまう人物描写がなんともなあ。シリーズ的にはどうオチをつけるかは気になる。2015/08/19
mocha
64
効率的で正確な取り調べの方法を検証するためにつくられた「特殊取調対策班」。そこには、変人数学者・御子柴岳人がいた。チュッパチャップス片手に、数学の理論を駆使して自供させる。プロファイリングも統計学だという一面はうなずける。ただ「容疑者の前でやることじゃないでしょ!」が多すぎる。八雲くんのゲスト出演ににんまり。2015/08/05
itica
58
数学者であり、警察のオブザーバーとして取り調べに協力する御子柴岳人は、分析能力には長けているが人間性には大いに問題がある人物。神永さんが描く主人公は何処か浮世離れした個性的な人が多いが、御子柴は実際にモデルになる友人がいるそうで驚いた。つくづく世の中は広いなぁ、と。八雲も少々リンクしていて楽しみなシリーズだけど、数学用語は相棒の友紀じゃないけどチンプンカンプンだ。 2017/10/13
Yuna Ioki☆
57
1276-479-11 続編が出たので久々に再読の御子柴。医者ではないが白衣にチュッパチャップスで海堂尊作品に出てくる速水先生を思わせるが、御子柴は頭は良いが言動がお子ちゃま(笑)八雲と晴香の友情出演も。2015/11/12