出版社内容情報
四年生のケンは、夏休みにもと船長さんと知り合い、大事な宝物にまつわるお話をきくことに。それは、七つの海をかけめぐっての素敵なお話の数々だった。ケンともと船長さんの友情は、少しずつ強まっていく。
内容説明
小学4年生の夏休み、海辺の町で過ごすことになったケン。部屋のすぐわきを通る道は、急な坂道になっている。その岡のてっぺんに、船長さんが越してきた。庭には細い丸太が立っており、先には旗の代わりなのかズボンがはためいている。そこでケンが付けたあだ名が“ズボン船長さん”。どんな人が住んでいるのか気になり、勇気を振り絞って会いに行くことに。船長さんが語る7つの宝物の冒険譚に、ケンは魅了されていく。
著者等紹介
角野栄子[カドノエイコ]
東京生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。25歳からのブラジル滞在の体験を描いた『ルイジンニョ少年ブラジルをたずねて』で作家デビュー。以来、第一線で活躍する。1982年『大どろぼうブラブラ氏』で産経児童出版文化賞大賞、84年『わたしのママはしずかさん』で路傍の石文学賞、『ズボン船長さんの話』で旺文社児童文学賞、『おはいんなさいえりまきに』で産経児童出版文化賞、85年『魔女の宅急便』で野間児童文芸賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たるき( ´ ▽ ` )ノ
35
予想してたより、心にぐっとくるお話だった。切ないけど爽やかで、海と空の青さが自然に浮かんでくるような心地よさがある。夢のあるお話。ズボン船長の家を見てみたくなる。読んでよかったなぁ(*・ω・*)2014/03/25
mntmt
25
冒険は宝物。宝物がたくさんつまっている人生がいいね!2017/05/05
たぬ
24
☆4 角野栄子さん8冊目。ゴキゲンでハートウォーミングなお話! 老船乗りというものは予想だにしない素敵な体験をたくさんしているものよね。ドードー鳥が生き残っていた話とかコートの切れ端が黒猫になる話とか。心がほわっと温かくなるよ。最後、船長さんは永遠に帰らない航海に出たんだろうな。ケンもきっと気づいていたと思う。2021/04/02
Shinya
11
少年とちょっと変わった「船長さん」のお話。 近所にすんでいる船長さんとの付き合いの中で、船長さんのこれまでの体験を聞くお話。 面白かったです。2017/07/01
たくのみ
11
転地療養中の喘息児ケンちゃん。 岬の一軒家に住む老船長が、 思い出語りとして紡ぎだす千夜一夜物語(昼だけどね)。 ズボンを旗に、思い出の品々に囲まれて過ごす船長。 「うみは広いな」のメロディーを心待ちにする彼も じつは孤独だったのかもしれない。 二人の友情と少し(すごく)不思議な物語。 少年は船長から生きる勇気ももらって元気になるという、 ほんとに素敵なメルヘンでした。2014/03/28