出版社内容情報
山田 風太郎[ヤマダ フウタロウ]
著・文・その他
内容説明
不慮の死、刑死、病死、自殺、大往生―歴史上の著名人のあらゆる死の形を集めた空前の記録、下巻には七十三歳から百代で死んだ人々292名の最期を収録。
目次
山上憶良
カザノヴァ
伊能忠敬
良寛
グリム・弟
斎藤弥九郎
ダーウィン
清水次郎長
パストゥール
橋本雅邦〔ほか〕
著者等紹介
山田風太郎[ヤマダフウタロウ]
1922年兵庫県生まれ。東京医科大卒。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞を受賞。その後、58年『甲賀忍法帖』を発表し忍法ブームに火を付けた。2000年、第4回日本ミステリー文学大賞を受賞。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きょちょ
8
下巻は73歳から100歳代で死んだ人の記録。興味を抱いたのは、江戸文化・風俗研究家の三田村鳶魚の人柄。鳥獣戯画を画いたといわれる鳥羽僧正の他の作品も観てみたい。読んでみたいと思ったのは里見弴。 嵐寛寿郎の葬式に映画関係者がほとんど来なかったというのはびっくり・・・。勝海舟の最期の言葉「コレデオシマイ」は、風太郎が言うように人間最期の言葉として最高傑作。志賀直哉が、若いころは自殺を否定していたが、老齢になって肯定する言葉が出たのも、80歳を超え気力が衰えた人の気持ちとして分かる気がする。 ★★★2015/08/13
Ted
3
'11年12月刊。△73歳〜100歳代で亡くなった各界著名人の臨終の様子を纏めた図鑑。著者が医者だからなのか性格だからなのかは知らぬが、辛辣で突き放したような筆致。武者小路実篤の項がその最たるもので、なおかつ傑作。赤貧洗うがごとき生活を送りながらも長命の人もおり、健康法も人それぞれなので、単純に真似したからといって効果があるとは限らない。健康にとっての最大の敵はストレス(精神的緊張)のようだ。2021/11/07
Komatsu Saori
2
2023年内に読み切る!と決めてがんばりました。下巻までくると、ほとんどが老衰(癌含む)。個人的にずっと1番大好きな画家ルノアールが刺さった。リウマチで筆を手にくくりつけて描いてたことは知ってたんだけど、歩くこともままならなかったとか、「世界はなんて美しいんだ!」とか…。お酒好きで女好きなおじいちゃんが描く絵がこんなにすばらしいのは、彼が世界を大好きだったからなんだなーと思う。そういう絵だと思う。それはそれとして、クズ男だらけ。妻子に見捨てられて当然なのに、最後に己を憐れむんじゃ底が知れるというものだ。2023/12/29
gibbelin
2
90超えた人は迫力あるなあ。徳富蘇峰がこんなに偉かったとは。2017/10/20
dosurasan
2
みんなしぬー2015/06/04
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