出版社内容情報
捜査一課・澤村慶司シリーズ、第二弾!長浦市で発生した2つの殺人事件。無関係かと思われた事件に意外な接点が見つかる。容疑者の男女が同郷出身でふたりは故郷で密会していたのだ。県警捜査一課の澤村は、雪深き東北へ向かうが……。
堂場 瞬一[ドウバ シュンイチ]
著・文・その他
内容説明
東京近郊の長浦市で発生した2つの殺人事件。振り込め詐欺グループのリーダー日向毅郎はトラブルからメンバーを殺害した。シングルマザーの井沢真菜は、娘を凍死させた交際中の男を刺殺していた。無関係かと思われた2つの事件に意外な接点が見つかる。ふたりの容疑者は高校の同級生で、事件直後に故郷で密会していたのだ。県警捜査一課の澤村は、ふたりを追って雪深き東北へ向かう…。大好評、警察小説シリーズ、第2弾!
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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絶対文庫主義本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
236
追跡モノというのか、ランナウェイモノというのか?好きなパターンだった。それだけじゃなく、故郷がイヤでイヤで都会を目指しちゃう高校生だとか、美人なのにダメなオトコに引っかかっちゃう準主人公だとか、親よりも裕福になれる子どもは100人にひとり(貧困の連鎖)だとか、読み過ごせないテーマがたくさん編み込まれてて。子どもの虐待はキツかったなぁ。今回は澤村のキャラは影薄く、橋詰警部のほうがキャラ濃かったかも(笑)一気に次作イッちゃいます♬2016/01/24
じいじ
70
「逸脱」に続く第二弾。これまた手に汗を握る面白さに満足。若い日向と真菜は高校時代の同級生。その二人が各々殺人を犯してしまうところから幕が上がる。二人の逃亡劇が始まる。それを追う警察という単純明快なストーリーなのに緊迫感があって面白い。この逃避行、殺人犯を庇うのは法に触れるだろうが、味方をしてしまう。何とか目的地タイへの逃亡が成功することを願っていた。(文中、澤村刑事が「二人への怒りが湧いてこない」と述懐しているのが可笑しい)今作も澤村刑事の独断専行の仕事ぶりが健在である。次作「執着」に期待が高まります。 2015/12/21
となりのトウシロウ
68
捜査一課澤村シリーズ第二弾。振込め詐欺のリーダー日向、新たな職を得てチームを解散するつもりが出し子から足がつきトラブルからメンバーを殺害する。シングルマザーの井沢真菜は娘を凍死させた交際中の男を殺害する。この二人の視点で話が始まり、県警が捜査を開始する。家族を始め自分が生まれ育った故郷が嫌で飛び出した日向と真菜。どちらも他人を見下し自分は特別という高慢さが鼻をつく。それでも逃亡劇には手に汗を握ったが・・・、でもなんか真菜の動きに興醒め。う〜む、真菜には全く共感できないし何を考えているのかよく分からん。2023/04/23
はつばあば
64
今どきの子供ってこんなものかねぇと。頭は良いがイマイチ人との関係が築けない・・と云うより自分が1番?。傲慢で心が空っぽだなんて今流行りのロボットが差別発言したのと同じじゃない。トラウマを抱えた澤村を今回は谷口が養護でなく炊きつけるような物言い。橋詰は・・彼の本来の仕事は何なのだろう。プロファイリングにはそれなりのデーターが無いと役にたたない。彼は現犯罪と同時に警察官の悪に染まるデーターを集めているのではないか・・最も有力なのは澤村?などと勘繰りながら楽しんでいる2016/03/26
papako
47
シリーズ2冊目。ありがちな事件×2。雪深い東北の街を嫌い、首都圏に出てきた二人がおこす、あまりにもありがちな事件。二人の逃亡者が行き着く先は。。。自分は特別な存在である。という考えは脆い鎧。あっさり壊されてしまうのね。主人公の澤村は日向をかえられるのか?澤村に毛嫌いされている情報統計官の橋詰がいい感じ。2014/01/26