角川ホラー文庫
二十の悪夢―角川ホラー文庫創刊20周年記念アンソロジー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784041010525
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

恐ろしき悪夢の饗宴へようこそ――

心霊、怪談、サイコなど……あらゆるジャンルのホラーを生み出してきたホラー文庫創刊20周年を記念し、“20”にまつわる世にも恐ろしい物語が集結。豪華なオール書き下ろしホラーアンソロジー!

内容説明

あらゆる恐怖を生み出し続けてきた角川ホラー文庫の創刊20周年を祝し、ホラーの名手たちが集結。“20”が導く新たな恐怖の幕が開く!20年前のある20秒の記憶に苦しむ男、自分が逃れてきた「恐怖」を語り続ける女、20歳未満だけが乗船できる空飛ぶ船、潜水艇に閉じ込められた子どもたちとその親の20分。予言めいた母の手紙に隠された真実、死んだ姉が“よくないもの”になっていると知った男の行動とは。豪華オール書き下ろし!

著者等紹介

岩井志麻子[イワイシマコ]
1964年、岡山県生まれ。99年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作に書き下ろし3編を加えた同題の短編集が、ジャンルを超えた質の高い作品性を支持され、第13回山本周五郎賞を受賞する。恋愛小説『tr´ai c^ay(チャイ・コイ)』で第2回婦人公論文芸賞、『自由戀愛』で第9回島清恋愛文学賞を受賞

小林泰三[コバヤシヤスミ]
1962年京都府生まれ。大阪大学基礎工学部卒業、同大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞してデビュー。グロテスクな表現と緻密な論理で構成された特異な作風で、ホラーのみならずミステリやSFのジャンルでも活躍している。98年『海を見る人』で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2012年『天獄と地国』で第43回星雲賞日本長編部門を受賞

朱川湊人[シュカワミナト]
1963年大阪府生まれ。慶應義塾大学卒。出版社勤務を経て、2002年「フクロウ男」で第41回オール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。03年「白い部屋で月の歌を」で第10回日本ホラー小説大賞短編賞、05年『花まんま』で第133回直木賞を受賞

恒川光太郎[ツネカワコウタロウ]
1973年東京生まれ。2005年、「夜市」で第12回日本ホラー小説大賞を受賞。同題の初作品集は、デビュー作にして第134回直木賞の候補作となった

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年神奈川県生まれ。週刊誌記者等を経て、94年ノンフィクション『異常快楽殺人』でデビュー。2006年「独白するユニバーサル横メルカトル」で第59回日本推理作家協会賞短編部門受賞。同題の作品集は07年に「このミステリーがすごい!」国内部門第1位に輝いた。10年『ダイナー』で第28回日本冒険小説協会大賞、第13回大藪春彦賞を受賞

藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1986年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリや伝記など、多岐にわたるジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nanasi

102
短編が六つ収録されています。カバーデザインはso-binさんと西村弘美さんです。個人的には岩井志麻子さんの「暑い国で彼女が語りたかった悪い夢」が一番怖かったです。2014/01/03

KAZOO

101
6人のこの分野における手練れの「二十」という数字に関する物語です。この中では恒川さんのはどこかで読んだ気がしました。それにしてもよく短編でありながら人の気持ちをつかんで没入されるようあ作品を書かれているものだと感心します。とくに私は好きな作家の朱川さんの作品が印象に残りました。岩井さんの作品も海外がらみですがいつものイメージが残りました。2021/07/12

ちーたん

93
★★★★☆『十の恐怖』の十年後は『悪夢』!豪華メンバー6名によるアンソロジー!①小林泰三・友を見殺しにした『逡巡の二十秒と悔恨の二十年』②恒川光太郎・時空を旅する幻の『銀の船』③藤木稟・不吉な電報の報せ…『母からの手紙』④朱川湊人・自死した姉は『生まれて生きて、死んで呪って』⑤岩井志麻子・恐怖を語る『暑い国で彼女が語りたかった悪い夢』⑥平山夢明・潜水艇に乗り込んだ幼き我が子『ドリンカーの20分』◆どの作品も力作揃いで一気読み!悪夢度ランキングはダントツで⑥がヘビーで本を閉じた😭あらゆる悪夢を堪能した!2021/04/09

青蓮

86
名ホラー作家の「20」をキーワードにしたアンソロジー。ホラーというより奇妙な物語という感じです。目当ては藤木稟の「母からの手紙」です。藤木稟らしく、最後は光が見えてほわっとした読後感。「バチカン奇跡調査官」シリーズファンなら読まれた方がより世界観を楽しめます。恒川光太郎の「銀の船」はファンタジーみたいな世界観。最後の平山夢明の「ドリンカーの20分」は最後に人間の醜さがぐるぐる渦巻いていて読後感悪かったですね~。最後にこれ持ってくるとは流石。全作品中、藤木稟と恒川光太郎の作品が好みでした。2018/01/28

アッシュ姉

81
恒川さんと朱川さん目当て。やはりお二方の作品が面白かった。とくに恒川さんの「銀の船」はまた読み返したい。アンソロジーにしか収録されていない短編がほかにもあるので、いつかまとめて欲しい。初読み作家さんにはビビっと来ず。勿論あの方の作品は読んでいない。皆さんのレビューをみて読まなくて正解だった。おお、怖い怖い。2019/08/13

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