出版社内容情報
南米を舞台に、平賀とロベルトが奇跡に挑む!
メキシコのグアダルーペ寺院に、枢機卿の代理として派遣された平賀とロベルト。式典の挨拶だけのはずが、突然宙に浮いた十字架が目の前に現れた。奇跡を目の当たりにした彼らは、調査を開始する。
内容説明
バチカンで法王選挙が行われる最中、美貌の天才科学者・平賀と古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルトは、有名彫刻家の作品の除幕式に出席するため、メキシコのグアダルーペ寺院を訪れる。だがその時、法王候補の名を刻んだ彫刻が、音もなく中空に浮き上がり、光り輝く神の道が忽然と出現した。果たしてこれは神の奇跡か、陰謀か!?黒い聖母に秘められた真実を追う2人の行く手に危機が迫る!大人気シリーズ、第7弾。
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、SF、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
和夜
110
メキシコ編。表紙はローレンの後任のチャンドラ・シン博士。今回は個人的にケツァルコアトルやアステカなど耳馴染みのある言葉が出てきたので、普段よりはイメージしながら読むことができました。…普段よりは。数学が苦手なので正直物理化学のパートは読み飛ばしたかったです。根性で読み切った感はあります。それにしてもロベルトの過保護感が増しているのは気のせい…?2017/12/17
ひめありす@灯れ松明の火
108
ずっと待ってたシリーズの新巻。ロベルトと平賀の安定した夫婦漫才を微笑ましく楽しみながら読み終えました。何処へ行ってもこの二人が揃っていると、神様が安寧を見守っていてくれる様でホッとします。その分二人が別れるとはらはらし通しなのですが。表紙はチャンドラ・シン博士。いけ好かない!と思っていたけどおたおたしたり泣いたり敵愾心燃やしたり、こちらもなかなか可愛らしい方だと思います。今回のオチは、科学者はロマンティストじゃないとやっていけない事がわかりました。あれもこれも神様の昔から未来へのメッセージだと思うと愛しい2015/04/30
ぽんすけ
70
今回は舞台がメキシコでマヤやアステカやらインカが出てくるわ、教会で十字架が浮くわでこれどうやって収拾つけるわけ?と思ってたが最後滅茶苦茶ぶっ飛んだ結果になって、本当にこんなこと起こりうるわけ?いやでも科学的に無いことではないと書いてあったし、こんなことも死ぬまでには発見されるかもしれないと飲み込んだ。話自体は南アメリカ文明も好きなのでワクワク楽しみながら読めた。しかしマヤやアステカの暦学は本当にすごいな。数字に対する狂気すら感じる。あとローレンの代わりにきたチャンドラ・シン博士がなかなか面白い性格だった2023/05/08
ううち
68
難しかった…!ローレンとチャンドラ・シンが今後どうなるのか…いつも最初の方にしかでてこないけど、ロベルトの作るご飯がすっごく美味しそう!ロベルト好きです。2014/01/06
Yuna Ioki☆
62
1045-248-35 バチカン奇跡調査官シリーズ第八弾。今回は奇跡のようなものが起こったのがキリスト教寺院というだけで、実際は古代メキシコ文明絡み。ところどころ文系のロベルトが砕いてわかりやすく説明してくれるものの、謎解きが難解なうえ長すぎて平賀が単なる科学ヲタクの変人にしか見えなくなってきた(¯―¯٥)平賀は神様云々言うけれど、「あんたの言ってることはキリスト教の教義からかけ離れてまっせ」とツッコミたくなる(笑)メソポタミアがメソ=中間&ポタミア=川で川の中間地という意味だったのを知った。2015/06/23