角川ホラー文庫<br> ウラミズ

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角川ホラー文庫
ウラミズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 306p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041010181
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

霊が視えてしまう真城と、視えないけれどペットボトルの水に霊を溶かす力を持つ早音。その水を二つ混ぜることで強力な霊を発生させる”ウラミズ”を作り出した二人は、その水を売ってみようと思いつくが……。

内容説明

怪しい健康食品会社に勤める真城は霊が視えてしまう特殊体質。気味の悪い霊の出現と毎日の仕事にウンザリしていた。そんなある日に出会った早音は、なんと霊を水入りのペットボトルに封じる不思議な力を持っていた。その水から強力な霊を発生させる「ウラミズ」を作りだした2人は、新たなビジネスを始めようとするが、思わぬ邪魔者や真城に接近する妖艶な美女・狐寝子が現れ…。第20回日本ホラー小説大賞読者賞受賞作!

著者等紹介

佐島佑[サジマユウ]
1979年東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業後、劇団カリフォルニアバカンスを立ち上げ、放送作家、シナリオライターとして活動。現在、会社勤務。2013年、「ウラミズ」で第20回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キャプテン

56
★★★★★_「暗く黒い夜の底からフェア」第三弾。言い忘れてたけど、角川ホラー文庫をひたすら読むフェア。霊が視える男と、霊を封印できる女の、あまりにも霊を冒涜した商い。心霊系ホラー小説ではあるが、どちらかというと「人間のこわさ」を描いている。最近、世界観が奇妙なホラー、サイコパス的なホラーが多い気がしていたので、「あぁ、ホラーってこういう寓話の要素があったよな〜うひょ」ということを思い出させてくれた、ある意味での純粋さに星5です。夜寝られないとかの怖さではないので、人によっては物足りなく感じるかもしれない。2017/09/06

おかむー

47
序盤は取っ付きやすく、主人公真城とヒロイン早音の出会いから深まる関係、そして霊を封じた水「ウラミズ」をビジネスとしてゆくまでの中盤の展開は、貴志祐介の評する「霊に対する敬意の欠如」が効いてよい感触。が、ヤクザとの関わりと妖女・狐寝子の背景あたりから急に登場人物が薄っぺらくなり、とっ散らかって主題があやふやなままラストに漂うなげやり感。出だしの感触は良かっただけにもったいないなぁ。そもそも霊を単なる“道具”として描いているのでちっともホラーになってないよね。『もっとがんばりましょう』2014/11/29

カムイ

35
ホラーもさまざまなシチュエーションがあり作者の努力が窺える作品だった日本人の風土で考えると主人公の真城は罰当たりで自業自得なのでブラックジョークであった。何も見えない感じない坂上の鈍感力が一番幸せなんだろうなぁ😅2025/04/26

らむり

33
ホラー大賞読者賞の作品です。除霊をビジネスにするお話。読者賞なので、読みやすいです。帯にもありましたが、映像化するともっと面白くなると思います。2013/09/27

ううち

25
ホラーラインなので構えていたら、コミカルで読みやすかったです。主人公のクズっぷりが救いがなくてホラーでした。坂上さんがある意味最強。2015/07/13

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