角川文庫
魔女の宅急便〈4〉キキの恋

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041010143
  • NDC分類 913.8
  • Cコード C0193

出版社内容情報

17歳になったキキ。遠くの学校へ通っているとんぼさんが、夏休みに帰ってくると喜んでいたキキのもとに、とんぼさんから「山にこもる」と手紙が届いて……。一歩一歩、大人へと近づいていくキキの物語。

内容説明

宅急便屋さんも順調で、17歳の夏を迎えたキキ。遠くの学校へ行っているとんぼさんに久しぶりに会えると、楽しみにしていた彼女のもとへ、とんぼさんから「山にはいる」と手紙が届く。離ればなれで、とんぼさんとなかなか会えないことに、いつになく落ち着かない気持ちになったキキは、届けものの途中で、暗い森のなかにはいりこんでしまい…。一歩一歩、大人へと近づいていくキキととんぼさん、ふたりの甘ずっぱい恋の物語。

著者等紹介

角野栄子[カドノエイコ]
東京生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。25歳からのブラジル滞在の体験を描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。以来、第一線で活躍する。1982年『大どろぼうラブラブ氏』で産経児童出版文化賞大賞、84年『わたしのママはしずかさん』で路傍の石文学賞、『ズボン船長さんの話』で旺文社児童文学賞、『おはいんなさいえりまきに』で産経児童出版文化賞、85年『魔女の宅急便』で野間児童文芸賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たるき( ´ ▽ ` )ノ

112
表紙の色使いがすごく綺麗☆今回の内容は深かったなぁ。少しずつ大人になっていくキキを見るのは、とても楽しい♪読んでいると、時間の流れが違う世界に行ったような気分になる。さあ、続きを読もう!2015/07/31

ちはや@灯れ松明の火

101
魔女の宅急便、遠距離恋愛しています。青空に泳ぐ白い帽子の宇宙船、海から吹く風が運んでくる十七の夏、あっけなく狂わされた期待の計算。高気圧と低気圧をくり返す乙女心と夏模様。ずっと会いたかったのに。こどもだけに見えるふしぎな国、まっくらな森の中で泣きだしたくなる不安、もう大人なのに、まだ大人になりきれてない。会いたいから、この気持ちを届けに、飛んでいく。夕暮れ路むこうの生まれたての景色、しあわせを編みこんで広がるベール、大切ないのちを守るくすりぐさ、こぼれそうになる涙をぬぐってつぶやく。いいこと、ありそな。 2014/09/27

いおむ

91
素晴らしいお話。思い通りにいかず自信をなくし自分を見失うと視野も心も狭くなり、疑い怒り恐れに振り回されて、見えるものが見えなくなってしまう。自分にも覚えがあり繰り返してばかりいる。山の怖さ暗闇の深さも知っているけどまだ成長してないな。キキは仕事、友人、恋人、家族を通して、しっかり成長している。2017/04/12

のっち♬

90
「こんなにとんぼさんがすきなのにとんぼさんたらよく平気でいられるわね」遠距離恋愛でとんぼに逢えず、次第に不満を募らせていくキキ。「私は一生懸命やっているのに、わかってもらえない……なぜ?」失われていく自信、自分自身への苛立ち、公私の板挟み、口に出る文句等、恋をして仕事に勤しむ女性の心情描写が生々しい。「暗闇のなにも見えないなかで、かえって自分がよく見えてきたような気がした」闇を抜けて向き合う二人、もう大丈夫、トンネルのむこうはいつだって光がある。「思い出も魔法だけど、これからつくる思い出こそ魔法なのよ」2020/02/24

優希

77
17歳の夏を迎えたキキ。とんぼとの初恋も順調かと思えば、遠距離になり、しかも休みは「山に入る」とのこと。好きな人になかなか会えないのは切なくて寂しいものですよね。キキが鬱になる気持ちもわかります。それでも一歩一歩キキととんぼは歩んでいるのは確かです。恋愛模様の物語でした。2019/03/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7357294
  • ご注意事項