出版社内容情報
SRI(特殊科学捜査研究所)の5人が怪事件の謎を追う!突如生物が白骨化したり(「地を這う美女」)したり、ヒトが溶解するする事件(「闇にうごめく美少女」)など、この世ならざる出来事の真相は!?
内容説明
常識では考えられない怪奇な犯罪を専門に調査するSRI(特殊科学捜査研究所)の5人の面々が、科学力を駆使して不可解な事件の真相に迫る。人間の水分を吸い取る恐怖の玉(「血の玉」)、生物を瞬く間に白骨化する黒い影(「地を這う女王」)、ヒトを溶解する謎の少女(「闇に蠢く美少女」)、連続バラバラ殺人事件の真相を追う牧史郎が見た闇(「深淵を覗く者」)。犯人は、そしてそのトリックは!?新シリーズのノベライズ!!
著者等紹介
小林弘利[コバヤシヒロトシ]
1960年生まれ。脚本家、小説家。映画『星空のむこうの国』の原作及び脚本で作家、脚本家としてデビューを果たす。角川スニーカー文庫、徳間書店アニメージュ文庫、集英社コバルト文庫などに多くの作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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SF・ホラー本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hope
31
あの名作特撮ドラマのノベライズ。4話連作で事件が起きる構成。牧史郎が、SRIが、円谷がー! 僕は再放送で見た世代だけど、これは堪りません。笑 舞台もガジェットも現代風にアレンジされ、それほど違和感なく展開される。そして、あの独特のおどろおどろしい雰囲気は十分堪能できる。 意外にも人物の心理が詳細に語られ、唸りたくなる言葉がたくさんで、楽しいだけでなく奥深い。「愛情は、もっとも致死性の高い毒ね」「いえ、いちばんの猛毒は、希望です」 ほう、僕は猛毒か。笑 小林さん脚本家でもあるんですね。なるほど納得。★★★★2019/10/02
ねりわさび
22
全4話構成で展開されるオムニバスホラー小説。岸田森の主演による往年のドラマを原案にキャスティングが配列され、現代風に物語がアレンジされている。見所は原作TVドラマ(かまいたち)をリライトした最終話。陰惨でありながらもミステリアスであり、主人公の牧についてTVでは描ききれていなかった人物像を深く掘り下げている。現代的ホラーサスペンスとして楽しめました。2019/03/30
瀧ながれ
20
2013年のドラマのノベライズ。ドラマは知らないけど、小林弘利の著作(一部脚本も)なので読んでみた。…小林弘利らしさが感じられないのは、ノベライズだから急ぎ足になってしかたないのか、ちょっと残念。各話のテーマは、なるほどこういうのが「怪奇大作戦」なんだろうな!と感じられる理系大風呂敷で、根拠はわかんないけどなんかスゲーです。燃やして決着する展開が多いのも、いかにもですけど、20世紀ならまだしも記録媒体が無数にある現代に、それで完全消滅が可能なのか? 続編の予定があったのか、伏線が一部放置されたままですな。2017/11/25
まえすとろ
19
『怪奇大作戦』は1969年、円谷プロダクションが空想特撮シリーズとして大人の鑑賞にも耐えうる映像作品として企画、制作した特撮を演出に加えたSF犯罪サスペンスドラマとして海外での評価も高く『Xファイル』を製作したプロデューサーのクリス・カーターをはじめ東野圭吾著『ガリレオ』シリーズの世界観に強い影響を与えた傑作シリーズ。2013年10月『怪奇大作戦ミステリー・ファイル』として新たに制作された4話を放映に合わせて第1話と第4話の脚本を手がけたベテラン作家の小林 弘利自らの筆によるノベライゼーションが本書。 2013/10/07
備忘録
14
ドラマに関しては視たことがない そのためか、普通に各人物を知っている前提でストーリーが進んでいくので少し置いてけぼり感 内容的には本当に実現可能かはともかく、普通には起こり得ない怪奇事件を科学的に捜査立証しながら核心に迫っていく、これ自体は面白かった 最後、謎が残されたまま終わるのは本来続編がある予定だったからなのだろうか?尻切れトンボ感が否めなかった2025/01/17