出版社内容情報
タイへのハネムーンの帰国便の機内から、夫の姿が忽然と消えた。妻が途方に暮れる中、東京湾で彼の遺体が発見される。しかしそのパスポートには出入国の印がなかった…。驚愕の展開に息を呑む密室ミステリ!
内容説明
北館奈々は、合コンで知り合った資産家、津嶋栄とスピード婚を果たしタイにハネムーンへ。だが帰国便が羽田空港着陸前に、機内から津嶋の姿が忽然と消えた。失踪、誘拐、狂言、あるいは殺人…?受け入れがたい現実を前に、津嶋の真の姿を追う奈々。周到にはりめぐらされた罠と数々の虚構を乗り越え、明らかになる驚愕の真相とは!?警視庁捜査一課の田楽心太が空飛ぶ密室の謎に挑む、横溝賞作家、渾身のミステリ!
著者等紹介
大村友貴美[オオムラユキミ]
1965年岩手県生まれ。中央大学文学部卒業。2007年、『首挽村の殺人』で第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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坂城 弥生
24
現代社会の問題をはらんだ事件だったと思う。だってこのやり方以外に彼が幸せになれる方法なんて考えつかないもの。2019/01/29
ゆう
18
図書館本。どうやらシリーズ2作目だったようで、前作は未読。スピード婚でハネムーンへ。しかし、帰国したとたんに結婚相手の男性が姿を消す。事件やトリックよりも犯人や被害者の心情に重きを置いた感じの作品。自分もこういうことになるかもしれないし、社会問題でもあるから犯人の気持ちもわからないでもないけど、いや~でも自分が奈々の立場だったら嫌だなぁ。2015/12/27
ラスカル
5
新婚旅行から帰ってきた空港で夫がいなくなるという筋立てにひかれて読んだ。トリックは簡単にみやぶられる。ただ、その男の背景の過酷な生活に身をつまされる。あまりしゃべるとネタばれになるので…。まずまずの佳作です。2013/10/13
Masaru
4
作者は当然理解しているはずだが、前半から中盤過ぎまでの記述部には、ミステリ感は無い。(状況が容易に想像できる)終盤の犯人や被害者の心情がポイントなのだろうが...2014/01/19
devil
3
田楽心太警部二作目ですが、目立ちません。 主役は事件関係者っていうところが良いかも。 2017/12/29
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