出版社内容情報
肌寒い夜、一人の少女が権兵衛老人の下に逃げ込んできた。とっさに少女を匿ったその老人は、かつて新宿で名を馳せた殺し屋集団の元組長であった。老人は少女を守るため修羅の世界に戻っていく――。
内容説明
かつて伝説の殺し屋集団・山瀬組を率いた山瀬五郎は、過去を秘し、ラーメン屋台を引いていた。しかしある夜、救いを求めて逃げ込んで来た外国人少女が、山瀬を静かな余生から絶望の戦場へと駆り出す。組織暴力団・般若組から少女を守るため、山瀬は若き日、ともに死線をさまよった戦友たちを探すが、執拗な追跡が行く手を阻む。激闘を続ける山瀬はやがて、少女を守る戦いの中に、永遠の青春を爆発させる―。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年熊谷市生まれ。青山学院大学卒。10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞・日本推理作家協会賞・角川小説賞・日本ミステリー文学大賞・吉川英治文学賞を受賞。推理小説の他、歴史小説・ドキュメントにも作風を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Dai(ダイ)
23
上巻を読み終えた時点では、人間の証明 パート2 とするにはやや話が単純過ぎるようだが、はたして下巻でどうなるか。2017/05/12
てりてり
3
話としては、多分チープな類です。 全盛期を過ぎたジイさんたちの無茶苦茶な活躍劇。 でも、作者が伝えたいものを語る上で、必要な筋書きでもある。 若い青春でもなく、働く男の流儀でもなく、タイトルの通り「人の在り方」をこれでもか!!ってぐらいに語りかけてきます。 懐深く、義理人情を大事にし、人を思い、家族を思い、女を思い。 守るもののために、大胆に、死力をつくす。 そんな男の生き様を描いてます。2014/08/06
本の虫になろう
0
タイトルに惹かれて読んでみたものの、中盤から話が一辺倒で正直面白くなかったです。始めの描写には力が入っていたのか、何の引っかかりもなく楽しめたが、読み進めるほど話が単調で最後まで読むのが苦痛でした。頑張って読み切りましたが、下は読まないですね…。評価が高い方の「人間の証明」を次は読んでみたいと思います。2017/05/21
への8ばん
0
自殺した息子の物を整理する。。。うちの子も同じくらいなのでグッと引き込まれたのですが、その後、伝説のやくざの話が延々と続く。 名前が誰なのかがわからなくなる不快を感じた。2014/08/24