出版社内容情報
石ノ森章太郎のあの名作「人造人間キカイダー」を、大人気作家・松岡圭祐が完全小説化!! 読み応え十分の本格冒険SF小説の傑作が日本を震撼させる!!
内容説明
2014年映画化。石ノ森章太郎の伝説的名作が本格SF冒険小説となり蘇る。震災後の日本、二足歩行ロボット開発に革命的進化をもたらした研究者が姿を消した。時を同じくして、彼の娘である女子大生の周辺にあやしい男たちの影がちらつきだす。赤と青半身ずつという異形のアンドロイドはなぜ誕生したのか。『催眠』『万能鑑定士Qの事件簿』『ミッキーマウスの憂鬱』の松岡圭祐により生まれ変わった、驚異的な面白さを誇る長篇登場。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計628万部を超える人気作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
77
石ノ森章太郎さんの原作は残念ながら未読。仮面ライダーと同様の特撮ヒーローとしてTV放送されたのは40年前の1972年。「不完全な良心回路」を持つ、赤と青に二分された左右非対称のデザインは気持ち悪さすれすれのインパクトが有った。2014年映画化と謳っているが、これは映画のノベライズなのだろうか。松岡さんの、生身の体ながら臨床カウンセラーとしての才と、驚異的な動態視力を持つ元・航空自衛官、岬美由紀がメフィストコンサルティング他を相手に闘うシリーズ既読だけに、もっと長いシリーズとして読みたかった。原作を→2013/08/24
tengen
50
懐かしの人造人間キカイダー、そのノベライズ。 重い桐野作品の後だったので、軽めのつもりで初ノベライズ。 人気の松岡圭祐なら安心かと。でもね。。。 次に行こう。2013/10/29
papako
45
面白かった!こちらで感想を読んで、手にとりました。キカイダーの設定がリアルで、実現可能!?と思わせてくれます。特にロボット達の『死』についての考え方が面白い。ただのノベライズ以上のものです。松岡作品らしい蘊蓄もあり、リアルなキカイダーが見えるようでした。特撮はリアルタイムで観ていたのですが、ビジンダーしか覚えていませんでした。『さあ、機械的にいこう!』2015/02/21
まえすとろ
33
2013年9月1日より、読書感想コメントは『ブクログ』で行う事にいたしました。2013/09/01
怜
29
今、大人になった目で当時のテレビドラマを見たいと思った。仮想生命体だ抱く想い、徐々に変化して行くそれは、ひとのものとどう違うのか。ひとをひとたらしめているものってなんなのだろう?大幅に物語を解体再構築していても、根っこは同じ。そう感じ、松岡圭祐のこの作品に対する敬意を感じた。最後のハカイダーとの対峙、秘書のマリの葛藤、キカイダーの決意、生きている人間よりも切なくて泣けました。状況や設定にリアルを置きすぎて、人物の描写がやや雑な気がした。が、面白かったです。背中を押してくれたはるくん、マエストロさんに、感謝2014/04/15