内容説明
昼間は、名門ミッションスクールに通うおしとやかな女学生。夜は、俥夫として、港町ヨコハマを駆けめぐる少女おりんが、「悪魔からの手紙」におびえる級友を救うため、俥引きで鍛えた脚力と、持ち前の好奇心を武器に、謎に挑む。
著者等紹介
山崎洋子[ヤマザキヨウコ]
1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』(講談社)で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はるき
13
雰囲気は好き。時代も舞台設定も好み。ジャンルも好き。・・・・それなのに微妙だ(^_^;)でもウンチクを語りたい気持ちが強すぎてキャラに練が足りない感じ。2015/07/20
岬
12
ライトな時代ミステリ。すれ違っていた里津さんと喜美さんが仲良くなれてよかった。サクサク読んで、主人公と留依さんの始まりそうな恋の予感を少しだけ楽しんだ。謎の方はまあまあ。2013/02/17
マツユキ
11
未読ですが、名前は知っていました。児童書コーナーにあるのが意外で、読んで見ることに。 明治時代、日本一のミッション学校に通うりんは、母親に反対されながら、俥夫として、横浜の町を走っていた。ある日、偶然、同級生の喜美が飛び降りようとするのを助ける。喜美は、悪魔から来たという手紙に怯えていた…。 少女小説のような、二時間サスペンスのような、で、なんだか懐かしかったです。横浜。裏では、目を覆いたくなるような嫌な部分がありますが、少女たちが自ら前に進んでいくのが、気持ち良かったです。2020/11/20
そのぼん
11
明治時代に起こるミステリー。この作品は10代というか、中高生をターゲットにしたものって感じでしょうか。そのせいもあってか、かなり軽く読めました。もう少し深みがあっても いいかとも思いますが、全体的な雰囲気は悪くありません。2011/07/13
にに
10
表紙が好きな感じだったので図書館で借りました。明治時代を舞台にした物語は初めてなので、明治の世界観に憧れを感じた。表紙もレトロな感じで良い。内容は、明治が舞台ということで読みにくいかなと思っていたが、読みやすく面白かった。作者の他の作品も読みたい2014/09/25