出版社内容情報
月日は流れ、青年となった鬼麿は、美しい狸の妖かしに誘われ、美しい狸の里へ。しかし、出迎えた狸の王は鬼麿に告げる。「この町は滅びる。ぽんぽこを連れて逃げてくれ」鬼麿の最後の戦いの結末は!?
内容説明
平家が滅び、月日は流れ、大人となった鬼麿は、鬼の都と化した京で、盗人に成り下がり荒んだ日々を送っていた。そんな中、鬼麿は羽衣狸という美しい妖かしに狸の里という場所へ誘われる。狸の里。そこは、石造りの建物が美しい、異国のような町だった。しかし、待ち構えていた狸の王は鬼麿に告げる。「終わりが近づいている。ぽんぽこを連れて、逃げてくれ」―源平、鬼、狸、そして鬼麿の戦いの結末は!?平安陰陽師活劇、完結!
著者等紹介
高橋由太[タカハシユタ]
1972年、千葉県生まれ。2010年、第8回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉として『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』(宝島社文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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seraphim
23
このお話は人(狸も鬼も)が死にすぎる。有名人が出てきたと思ったらあっけなく死んでしまうし、仲間になったと思ったのにやはり死んでしまう。ちょっと登場人物を殺しすぎだ。そんなにすぐに殺してしまうなら、登場させなくても良いのでは?と思ってしまった。2014/05/10
河合奈緒美
17
う~ん・・・・・。前作まではおもしろかったんだけど・・・どうも陰陽師が出てくると話が不愉快に。カイの正体が酒呑童子だとか源平の戦いは妖怪狸親子の戦いだったとか・・・ちょっと話がぶれ過ぎかな~。よっぽど歴史に詳しくないと逆に混乱してしまうなという感想。2014/08/10
演習家康くん
15
う~ん。作者さんの作風なのだろうけれど、やっぱり死にすぎ。富良野アニメのような感じにしたいのかなァ。今よりも簡単に人が死ぬ時代の話だとはいえ。ぽんぽこと白額虎の妖コンビが出てきてペースが乱れるのが救いだなァ。采女の産んだ子供は「ぽん太」になってしまうのか?乞うご期待?2013/12/06
なお
14
もののけシリーズ平安編最終版。最初から暗い雰囲気が漂うなかで、狸の里のシーンだけはほのぼのした。 もののけシリーズは結構沢山刊行されているが、他シリーズにくらべてギャグ少なめのシリアスな感じ。次はまた江戸編に戻るようなので、明るい話を期待したい。2024/03/03
葵@晴読雨読
13
ハッピーエンド。やっぱり、ぽんぽこが好きです。どんでん返しがあって、わくわくしながら読めました!2014/06/04