出版社内容情報
警視庁の片山刑事と晴美の前に現れたのは“この世の終りが来る”と唱える人々たち。彼らの<教祖>様とは一体…!? 事件の真相を求め片山刑事が三毛猫ホームズと共に奇妙な事件を解決していく!第36弾。
内容説明
久しぶりの旧友からの電話で、彼女と待ち合わせることになった晴美。会った瞬間、彼女の口から「この世の終わりが来る」という言葉が発せられ、晴美は驚いてしまう。その頃、警視庁の片山刑事も、タクシー運転手が「天の声だ!」と突然叫び、交通事故で即死する事件に遭遇する。その後も増えていく自殺者たち。事件の真相を求め、片山刑事たちが辿りついた先は、謎の教団を率いる“教祖”様だった。三毛猫ホームズの裁きが下る。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
101
2000年の世紀末での世界の審判を叫ぶ新興宗教。 社会派の香りのする物語。 誌ぬ使命を与えられるところは、ややありえない設定ですが、 国際的な宗教戦争などを考えると、ありえるかもしれません。 人間関係と宗教との間に挟まれて悩む個人。 さらりとした会話の裏に、さまざまな悩みを綴る。2012/09/10
オーウェン
52
晴美と片山それぞれが巻き込まれた世紀末への道連れ。 それは宗教団体の仕業であり、教祖のお告げを実行していた団員たち。 いつになく怪しい雰囲気だが、ホームズシリーズではそういうのも大分薄れる。 何よりも晴美はセーラー服コスプレになるし、それを叔母さんが見て誤解される場面が笑える。 教祖が誰かというミステリでもあるが、ページ数が少ないのでほとんどバレバレ。 ラストもかなり足早に終わらせるが、そこはもう少しページを費やしてほしいところ。2024/04/24
らむり
38
巻末に著者へのインタビュー付き。赤川さんは2月29日生まれなんですね。2015/01/25
クルミ
9
久しぶりの旧友からの電話で、彼女と待ち合わせをする事になった晴美。会った瞬間、彼女は「この世の終わりが来る」と言う言葉を発する。片山刑事も「天の声だ!」と叫んで交通事故を起こしたタクシーの運転手。そんな事故に遭遇する。ありましたね。そんな話が。2000年を迎える時に。何かが変わる時、不安に陥れて宗教に誘う手段。集団で死を決行しようとは。今回はとんでもない人が教祖だった。最後まで分かりませんでした。2024/12/13
読書好き・本屋好き堂
5
シリーズ第36弾。 久しぶりの旧友からの電話で待ち合わせる晴美。 あった瞬間、「この世の終りが来る」という?! 同じ頃、片山刑事もタクシー運転手が「天の声だ!」と叫び、交通事故で即死する事件に遭遇していた! またまた巻き込まれていく片山兄妹😅 ホームズ、相変わらず大活躍✨ それに、驚愕のラストに驚かされました😆 ちょっと今回はいつも以上にグロかったけど💦2023/11/14
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- 和書
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