出版社内容情報
櫛木 理宇[クシキ リウ]
著・文・その他
ヤマウチ シズ[ヤマウチ シズ]
イラスト
内容説明
幽霊が「視えてしまう」草食系大学生の八神森司。怖がりな彼がオカルト研究会に属しているのは、ひとえに片想いの美少女こよみのため。霊にとりつかれやすい彼女を見守るのが、彼の生き甲斐だ。そんなある日、映研のメンバーが、カメラに映りこんだ「後ろ姿の女の霊」の相談に訪れた。しかもそのカメラでこよみを隠し撮りされ…!?本当に怖いのは、人かそれとも幽霊か?期待の新鋭が放つ大人気オカルトミステリ第2弾。
著者等紹介
櫛木理宇[クシキリウ]
1972年新潟県生まれ。大学卒業後、アパレルメーカー、建設会社等の勤務を経て、執筆活動を開始。現在会社員。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
157
雪越大学の男子3人女子2人のオカルト研究会が学生達の心霊恐怖体験の相談を受けて見事に事件を解決して行く青春ホラーミステリーの2冊目です。著者は強烈な恐怖ホラーを書く方ですが本作では意識して善良(善霊)な幽霊を描いて気楽な学生達の雰囲気を壊さない様にと努められていますね。チームワーク抜群の誠実なオカ研の事件解決率ほぼ100%は誠に素晴らしいですよね。主人公の八神森司は依頼人に対する時の親身さ真剣さで恋にぶち当たればヘタレを返上できるのにね。ヒロインの灘こよみは男に本心を読ませない小悪魔の不思議ちゃんですね。2019/04/24
いーたん
119
お化けより人間のが怖いと思った。 各話を通しての感想。 ところで、こよみは森司にわざわざチョコを渡しに行くということは、きっとそういうことでいいんだよね?と、次巻への期待が膨らんでしまいました。があまり期待せずに明日から読もうと思います。2014/01/13
bookkeeper
110
★★★★☆ 再読。ビデオに映り込む女、居酒屋に出没する霊、動く人形…。オカルトラブコメ?の第2作。 森司くんとこよみちゃんの関係は驚くほど進展していかない。2巻で既に手づくりのチョコもらったりしてるのに、そこからの進展おっそい!呪いか何かが二人の仲を阻んでいるのか?それと藍さんはやはり在学中の方が生き生きとしてる感じ。 エピソードでは「彼女の彼」の切ない余韻が良いです。理不尽に虐げられてきた"彼"の今後の人生が幸多いものになりますように。 「きみに、そんなことさせるわけにはいかないんだよ、おれは」2019/07/19
りゅう☆
97
映研の撮影映像でカメラ越しに写る女性への思いは深く、2年前に失踪した彼女が現れたという男性二人と悲しい関係あり、居酒屋幽霊の生前やりたかったことに満足し、封印された幼少期の記憶と鏡の縁由で部長の過去にも触れ、夫を好きな日本人形はホラーチックだけど悲しさあり。軽いタッチだが、幽霊の存在の奥底には闇があるわけで、思いつめてしまったり、危機ありとシリアスさもあっていい。そして相変わらず森司とこよみの縮まらない距離が微笑ましく、時には本気でこよみに思いを自然に暴露する森司を褒めたくなる。エピローグはドキドキ。2016/11/04
まりも
83
前回に比べてホラー要素が強くなりましたね。まぁホラーが怖いというよりも心霊現象の裏側にある人のドロドロとした感情が怖いという感じですけど。1巻ではキャラの掘り下げが薄かったけど今回は部長のトラウマが分かったりと少しずつ周りのキャラにも魅力が出てきた気がします。肝心のこよみと森司の恋模様はほんの僅かだけ進展といった感じでこの距離感は次巻もそんなに縮まらん気がしたり笑 2014/06/05