出版社内容情報
文学新人賞を受賞、選考委員の絶賛を浴びた短篇集!
造形美術の第一人者として世界の注目を浴びる著者.。八十年代、自分の魂を探りNYに生きるゲイの性愛を描き、新人文学賞を受賞した傑作が、現代に蘇る! 愛に飢えた青春の痛みを、耽美な文章で綴る。
内容説明
N.Y.、クリストファー街の夜、男娼は恋を囁き、情欲に身を委ねる。金のために身を売るヘンリーの、虚ろな慚愧。ドラッグに溺れた男娼が見たものは―。大人になることに、漠然とした怖れを抱えるキーコ。女に溺れた父、そしてママコの折檻。不毛の愛の数々、キーコは離人幻覚に囚われる―。妻の死体と三十日暮らした男は、若き恋の思い出に身を委ねた。一途な情動、行き場のない魂を濃密に綴る傑作小説集。
著者等紹介
草間彌生[クサマヤヨイ]
前衛芸術家。小説家。10歳の頃より水玉と網模様をモチーフに絵を描き始める。1957年、渡米、「無限の網」の絵画、環境彫刻を発表、多数のハプニングを行う。68年、自作自演映画「草間の自己消滅」で数々の映画祭賞を受賞。73年、帰国。83年、小説「クリストファー男娼窟」で第10回野性時代新人文学賞。2000年、第50回芸術選奨文部大臣賞、外務大臣表彰。01年、朝日賞。02年、紺綬褒章。03年、フランス芸術文化勲章オフィシエ受勲。06年旭日小綬章。高松宮殿下記念世界文化賞(第18回)絵画部門受賞。09年、文化功労章。12年、アメリカン・カカデミー・オブ・アーツ&レターズ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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