出版社内容情報
浅見さん、京の女は恐ろしおすえ。
代々伝わる高価な壺を手に、老舗骨董品店の女将が姿を消した。秋の京都を訪れていた浅見光彦は行方探しを頼まれる。その頃、清水寺の裏手で女性の他殺体が発見され――。錦秋の京都をめぐる謎に名探偵が挑む
内容説明
浅見光彦に錦秋の京都での取材が舞い込んだ。長期滞在で内容はグルメレポートという好条件に警戒する浅見を待っていたのは、老舗骨董店の娘・伊丹千寿。高麗青磁の壺“紫式部”を手に失踪した母・佳奈を捜してほしいと懇願する。残された手がかり、縁切り神社といわれる安井金比羅宮の形代には、佳奈の離縁を祈願する内容に、見知らぬ女の名前が添えられていた―。怨念の連鎖を浅見は断ち切れるのか。名探偵が古都の謎を巡る。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京都出身。1980年、『死者の木霊』を自費出版してデビュー。全国を旅して日本人の心の琴線に触れるミステリーを書き続けている。07年、全著作累計部数が1億部を突破。08年3月、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
55
紀行ミステリ。今回の舞台は錦秋の京都という事で、住んでいた事のある身としては期待しつつ読む。冒頭から寂光院放火という時事ネタを取り入れているが、本筋は行方不明の女性と壺の捜索。ただ女性の家族の様子からある程度は推測できますよね、真相。そのせいか東山界隈に大将軍、老ノ坂と京都に馴染みのある地名は出てくるものの、事件自体はどこかこじんまりとした様相を呈している。殺人も起きるものの、どうも京都と事件が上手く絡み合っていないような印象。京都を舞台にするならあの平安の闇のようなものを絡めて欲しいと個人的には思った。2020/05/26
Taka
31
浅見光彦シリーズ。京都を舞台に古い壺にまつわり事件が展開される。下巻に続く。2020/02/12
☆kubo
9
今回は京都が舞台。社会問題の話じゃないのでちょっと嬉しい。あー、京都行きたくなる。所々、作者の実体験ぽいシーンがあってそれも楽しい。Gをやっつける所とか(笑)2013/02/24
ゆう
5
京都が舞台。京都の地図もついてて旅をしたくなる。肝心の事件は謎が深まるばかり。下巻でどう解決されるのか楽しみ。2014/08/17
Kiyoshi Utsugi
4
内田康夫の「壺霊 上」を読了しました。 浅見光彦シリーズの一つで、京都を舞台とした作品です。 警察庁刑事局長の浅見陽一郎を通して京都に住んでいる人から浅見光彦に頼み事が舞い込みます。 調度同じタイミングで雑誌「旅と歴史」の編集長藤田から京都のグルメレポートの依頼が舞い込み、早速京都に向かう浅見光彦。 京都の依頼主が経営している老舗骨董店の娘から母の捜索を頼まれます。 上巻だけだと、まだどのような結末になるのかは全く分からないのですが、面白いのでいつものように一気読みとなりました。2019/06/12
-
- 和書
- ホットケーキできあがり!