出版社内容情報
浅見さん、京の男はたいへんですやろ。
〈紫式部〉と名付けられた壺を持つ者に襲いかかる災厄。〈紫式部〉と共に消えた女性の行方を追う浅見光彦もいつしか古都・京都の底知れぬ深みにはまっていく……。絢爛豪華な文芸ミステリー!
内容説明
高価な高麗青磁の壺とともに失踪した老舗骨董店の若夫人。その壷に“紫式部”と名付けた男は、7年前に変死を遂げていた。壷に魅せられた男女に降りかかる数々の災厄。紅葉の京都を舞台に、名探偵・浅見光彦が蠱惑の壷を巡る事件の謎を解き明かす!巻末には著者による書き下ろし自作解説と、京都生まれ京都育ちのイラストレーター・小林由枝によるカラーイラスト舞台探訪記「京都空想迷路―浅見光彦と歩く」を収録。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京都出身。1980年、『死者の木霊』を自費出版してデビュー。全国を旅して日本人の心の琴線に触れるミステリーを書き続けている。07年、全著作累計部数が1億部を突破。08年3月、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
61
行方不明の女性と壺を巡る事件も下巻へ。南禅寺に保津川下りに瓢亭と京都の名所も数多登場はするものの、やはり上巻同様それらは事件とは係わりのない舞台背景以上のものでは無いような気がする。それは京都自体にしても然り。事件自体が家族の問題に収斂してしまっているために、京都が舞台である必然性が感じられず、やはりどうしても小粒な印象を受けてしまうのだ。あと前巻で想像してたものがそのまんまだったりと、どこかぎごちないものを感じてしまうなあ。やはり京都を舞台にするからには、千年の澱がしみ込んだような話であって欲しかった。2020/05/30
Taka
35
浅見光彦シリーズ。上下巻読了。読み応えあり。古都の老舗やディープなところがたくさん登場してワクワク感を煽る。浅見光彦の艶っぽい話もちょくちょく挟まれていて飽きさせない展開が楽しめて満足。2020/02/16
☆kubo
9
過去のエピソードとかで登場人物がどんどん繋がっていくのはいつもの事なのですが、ちょっと混乱した(^^;久々の浅見光彦シリーズでしたが、サクサク読めました。2013/02/25
あきむら
5
京都が舞台だったので、いっそう面白かったです。浅見さんいつも女性にモテますね〜!2016/04/25
あひたん
5
絡んだ紐がスルスルとほどけるように謎が解かれてちょっとしたジェットコースター気分だったかも。取材依頼の店舗や立ち寄る店が実在するのもまた楽し。京都タカシマヤの京回廊や大傳月軒、瓢亭のお料理を調べてしまいましたもん。巻末の京都空想迷路-浅見光彦と歩く、も作者さんの綿密な取材も垣間見ることができて楽しかった。 それにしても光彦ってこんなにモテモテだったのか(笑)2016/02/09
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