出版社内容情報
21世紀の野性とは何か。著者が新たに挑む渾身作!
国際工作員の顔を持つ作家、武富。彼の小説教室のは一癖も二癖もある面々が集まる。例年行われる夏合宿で彼らは海岸に打ち上げられた美女を救うが、その後、彼女を狙う謎の組織の襲撃を受け……。
内容説明
元国際工作人の作家・武富の主宰する小説教室が合宿中の無人島に、記憶喪失の美女しぐれが漂着する。彼女を追う闇組織、そして国際的暗殺集団に、武富率いる受講生は知恵を絞り懐の窮鳥を護る果敢な闘いを展開する。凄絶な攻防の中に受講生は次第に秘めた野性に目覚めていく。一方、棟居刑事はしぐれの素性に国際的な秘密を嗅ぎ取り捜査の網を絞る。文明の利器の奴隷となり自らを失いつつある時代に人間性の回復はできるのか。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年熊谷市生まれ。青山学院大学卒。10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞・日本推理作家協会賞・角川小説賞・日本ミステリー文学大賞・吉川英治文学賞を受賞。推理小説の他、歴史小説・ドキュメントにも作風を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こういち
2
七囚(セブンスター)が現れる中盤から一気に盛り上がり、劇画チックな展開に引き込まれる。 作家・武富義彦の語る小説論の一言ひとことが著者と重ねあい、ストーリーに重みを増していく。 ヒロイン八橋しぐれの引き際が、あまりにも切なく美しく、エンディングの余韻が深い作品。2012/11/06
オキ
1
ちょいとはちゃめちゃな気がする2023/09/16
タカ
1
野菜
まきお
1
小説家の心情も交えているところも面白い2017/03/14
もかすけ
1
北方や、西村のほうがこういう話は面白い。 森村さんのは、なんか物足りない。2013/12/11