出版社内容情報
冴えた捜査勘と共感力を備えた田楽刑事が誘拐の裏側にある現実に迫る!いいかげんな性格で悪名高い捜査一課田楽心太は、冴えた捜査勘と共感力では誰にも負けない名刑事だ。巨大リテールカンパニー社長令嬢の誘拐と、建設現場で発見された焼死体。事件の因縁を田楽が解きあかす。
大村 友貴美[オオムラ ユキミ]
著・文・その他
内容説明
警視庁捜査一課の田楽心太警部は、普段から不真面目な態度が目立ち、上司や同僚、後輩からさえも睨まれることが多い。だが、被害者の立場を真摯にとらえて捜査にあたる知られざる一面で、数々の事件を解決に導いていた。東京湾に建設中の巨大ショッピングモール工事現場で焼死体遺棄事件が起きた。同社の社長令嬢が誘拐され、自宅には謎めいた脅迫状が送られてきて…。社会の歪みが生み出した痛切な事件に、田楽が挑む、ノンストップ・サスペンス。
著者等紹介
大村友貴美[オオムラユキミ]
1965年岩手県生まれ。中央大学文学部卒業。2007年、『首挽村の殺人』で第27回横溝正史ミステリー大賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう
22
図書館本。シリーズ1作目。ショッピングモールの工事現場で焼死体が発見される。2作目を先に読んでしまっていたけど、田楽さんのふわりふわりひょうひょうぶりは1作目からすでにでしたか。いくつかの事件が絡んできてこんなに狭い世界にぎゅっと纏まるとは。1人の人間の価値がこんな風に換算されるなんて知らなかった。泉の身に起こったあれこれが辛いけど、最後に少しは報われたのかな。2016/01/13
あっちゃん
19
存在しなかった男、が面白かったので、こちらも!と、思ったら、ちょっとコチラは内容的に乗り切れなかった(笑)それでも、主題と思われる逸失利益、全然知らなかったもので、世の仕組みを今更ながら知ってビックリ!それにしても、犯罪に向かない男、本当に向いてないわ( ̄▽ ̄)2020/09/01
sena
7
なんともやり切れない気持ちに。逸失利益という聞きなれない言葉。私の価値もきっと低いのだろうな。2013/10/15
Junna.S
7
知人本。何かとだらしないと評判の、警視庁捜査一課・田楽心太(×でんがく・ところてん→〇たたら・しんた)警部が、天才的なひらめきと動物的な勘で難事件を解決する物語…と銘打てば良いのだろうか。途中までは面白いのだが、中盤に事件の真相が見えてしまい、その予想を上回らない結末に不完全燃焼気味。登場人物も、田楽と小野のボケとツッコミはともかく、それ以外には魅力を感じなかった。文体も今一つこなれていない印象で入り込めない。この本を読んだ方の感想はいかがなものかと思ったら、レビューがひとつもない!物語よりも驚かされた。2013/03/04
devil
4
逸失利益か....そうなんだ。2017/12/27