出版社内容情報
「新耳袋」を受け継ぐシリーズ第3弾!
累計100万部を超えた「新耳袋」を受け継ぐ、現代百物語の新スタンダード。シリーズ第3弾となる本作には、友人の家に住みついた「弟みたいなの」など、日常に潜む怪談を99話収録。
内容説明
家の裏にある広い竹林。子供の頃のある春の日、Hさんはそこに白い浴衣を着た女性が立っているのを見かけた。他の人には見えないその女性を、Hさんはそれから15年もの間、目撃し続ける。そして16年目の春、なぜかその女性は姿を見せなかった。そのかわり、家の畳の上に現れたものは…。大ベストセラー「新耳袋」の木原浩勝が贈る現代百物語の新シリーズ、あなたを恐怖の虜にする第3弾。
目次
借り
お礼
閉店後
夜間走行
赤い軽自動車
路地
再会
肝試し
トンネル
自転車〔ほか〕
著者等紹介
木原浩勝[キハラヒロカツ]
怪異蒐集家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
136
木原浩勝さんの現代百物語の趣向の「九十九怪談」シリーズ第三夜ですが、最低2頁とすぐに勝負がついてとにかく軽い話が多いですね。でも逆にそこが作者の良さなのかも知れないなと思いますね。読後に深刻な気持ちになって後を引き摺る事がないのはある意味でありがたい事だなと思いますよね。『銀行』は客が順番待ちのある席に座ると霊に後ろから肩を叩かれるという話。『影踏み』は影踏みをしようと言った途端に一人の男の子が泣きだす。僕できない!何と男の子には影がなかった!『出産』は死んだ母親の遺影が自ら移動して娘の出産を祝福する話。2020/04/29
坂城 弥生
50
家族の話が多かった。子供の夜泣きに悩まされてる時にお母さんが助けてくれる話が好きだった。2020/12/06
p.ntsk
48
シリーズ3冊目。今回は動物ものやドッペルゲンガーというか生霊系の話が多かった気がします。印象に残ったのは1話目『借り』。「三百年前の借りは返した」ってどんな因縁だったんだろう。このシリーズは1話見開き1ページくらいの分量でもの足りなさは感じるけど煽りやへんな解釈がないのがいいです。[共読反映の為登録] 2019/08/04
急いで突厥
27
夏が来たのでホラーを読んでみた第18段。 シリーズ第3段。 今回は不思議系の話が多く、あまり怖くはなかったけど、しっかり2日に分けて読みました。2015/08/26
ムック
14
これが出ると夏がきたなーと思う。今回も恐かったりホロッとしたり。絶対狐や狸は化かすものだと思う。深夜に読むと鳥肌が止まらないけど、やっぱ夜の方が雰囲気出るんだよなあ(笑)2012/06/29