出版社内容情報
サイタマから、届け！ オレたちのリリック
世界に言葉を届けるラッパーになりたい！ 埼玉県深谷市。仕事もせず実家暮らしの２６歳、イックたち３人はヒップホップ・グループ「ショーグン」を結成、初ライブを計画するが道のりは遠く…可笑しく切ない青春小説
内容説明
世界に言葉を届けるラッパーになりたい！北関東のど真ん中、ライブハウスもクラブもない埼玉県深谷市。仕事もせず実家暮らしの２６歳、イックことオレ、加賀谷郁美は、親友のトム、マイティらとヒップホップ・グループを結成、初ライブを目指すが道のりは遠く…。日本を席巻した伝説のインディーズ映画『ＳＲサイタマノラッパー』。本編で描かれなかった背景・エピソードを加えて監督自らが小説化した、可笑しく切ない青春譚。
著者等紹介
入江悠［イリエユウ］
１９７９年神奈川県生まれ、埼玉県育ち。日本大学芸術学部映画学科卒。２００９年『ＳＲサイタマノラッパー』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペティション部門グランプリ、第５０回日本映画監督協会新人賞などを受賞。単館系の公開ながら記録的なヒットとなった。『ＳＲサイタマノラッパー』で小説デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まあ
9
再再読。ドブネズミみたいに美しくなりたいって、このこと。2020/05/09
い
6
どうしようもない男たちの青春譚。王道のストーリー展開が面白く、文章も読みやすい。「サイタマ」の「ラッパー」という設定が絶妙で、何もしないニートが、東京やアメリカを目指す痛い自意識を感じさせる点において、これ以上ない組み合わせだと思う。2021/11/07
まあ
5
再読。夢でも夢でも届かないのに夢さえ夢さえ捨てられない（ボーイズオンザラン／銀杏BOYZ）2015/11/30
ゆずぴ
3
日本語ラップはあまり好きでなく、海外のラップは意味が分からない。というラップに縁の無いものですが何かにぶつけたいものはあるのにぶつけ方も発散の仕方も分からない歯がゆさみたいなものはあったなと少し自分を思い出し恥ずかしくなったりした。映画が先とは思えない文章でしっかり小説になってて面白かった。イックはどうなるんだろう。タケダ先輩の曲は聴いてみたい。2013/10/16
daiyuuki
3
単館公開ながら、大ヒットしたSRサイタマノラッパーの小説版。主人公のイックは、ラップで天下を取るべく、日々リリック作りやライブの準備をしながら、実家暮らしのニートから抜け出せない。曲作りが上手くいかず、ライブも出来ない中で、仲間や友達も去っていく。クライマックスで主人公は、借り物じゃない自分の言いたいこと、自分のスタイルのラップに目覚める。人は、現実ときっちり向き合い、絶望をくぐって、自分だけのオリジナルを手に入れることが出来るんだなと、勇気をもらえる１冊です。2012/04/25
