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内容説明
“あなたは王妃になるために生まれたのよ”それが母の口癖だった。モンティセロ公国の五名家の直系で、王妃になる資格があるという。だが、二十二歳の今、アリータはシカゴの小さな会社の簿記係。気むずかしいボスや請求書の山と格闘する毎日だ。ある日、オルテンシオと名乗る男がアリータのオフィスに現れた。フォーマルな服装でひざまずき、モンティセロ公国のジャンカルロ王子とのディナーへの招待状を置いていく。王子は現女王のひとり息子で有名なプレイボーイ。場所はシカゴ随一のしゃれたレストラン〈パンプ・ルーム〉だ。大騒ぎする同僚に舞踏会用のドレスを借りて出かけたアリータは、場違いな自分の格好に、恥ずかしさのあまり逃げ出しかけたとたん、こともあろうにジャンカルロ王子と正面衝突。最悪の出会いだった。