出版社内容情報
Qシリーズ姉妹編開始!莉子も登場します
ロジカルシンキングの旗手となったヒロイン「万能鑑定士Q」の凜田莉子に対し、ラテラルシンキングの申し子、自由な発想の局地をいく浅倉絢奈の活躍を描く、Qシリーズの姉妹編。
内容説明
掟破りの推理法で真相を解明する水平思考―ラテラル・シンキングに天性の才を発揮する浅倉絢奈、22歳。新人ツアーコンダクターとして国内外を飛びまわる彼女は、旅先で発生するトラブルから難事件まで、予想もつかない手段で瞬時に解決する。中卒だった彼女は如何にして閃きの小悪魔と化したのか?鑑定家の凛田莉子、『週刊角川』の小笠原らとともに挑む知の冒険、ここに開幕。人の死なないミステリ最高峰、αシリーズ第1弾。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計628万部を超える人気作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんちん
178
ふむふむ、Q同様オープニングとしては、こんなものかな。「特等α」の経緯もわかったし、Qでの登場をα側からもみれたし、それなりに充実した一冊だったかな。ただ莉子ちょっと出すぎ?w 一瞬Qシリーズを読んでいるかと思ったくらいだし、また、お互い、ロジカルとかラテラルとか呼び合うものかな?とちょっと疑問。意識してできるというのは非凡な才の持ち主だからなのか?まぁこの先いろいろとあるのだろうから、ラテラルな展開を楽しみにしています。2014/10/16
そのぼん
138
ミステリーとしてもさることながら、一人の女性の成長物語としても楽しめました。普通の人とは全く別の視点から物事を見ることの出来る女性が主人公で、一人前のツアコンとなるまでの過程がしっかり描かれていて面白かったです。2012/12/21
ひめありす@灯れ松明の火
123
全てを見破る「千里眼」岬美由紀は私にとっては北極星。私の運命を変えてくれた一冊です。彼女みたいになりたくて将来を決めて、彼女を目指してずっと、追いかけてきました。なので、心理学から外れた松岡さんはちょっと認めたくないなと思いつつでも万能鑑定士も面白かったので、読んでみました。駄目だ駄目だと馬鹿にされながら、それでもポジティブに明るく元気で何時でも一生懸命。絢奈は可愛らしいよい子ですね。一等星より尚強い輝きを放つ特等星α。彼女と一緒なら旅行はどこへ向かってもきっと楽しいですね。最後のアレが彼女の決め台詞??2013/02/14
忠犬じろレポ
109
このシリーズ読むのどうしようか悩みましたが読んで正解。シリーズものの1巻って自己紹介って感じでとっつきにくいのですが、αはそんなことがなくて良かったと思います。Qシリーズとの融合で一気読みできました。Qシリーズで絢奈が登場したシーン出てきましたね、お約束で(^^)。絢奈の小悪魔ぶりが楽しめるシリーズになりそうです。 さあQ短編、Q推理劇、α難事件、積本どれから読みましょうか(^_^;)2013/10/10
ロクシェ
103
中卒で無職の主人公・浅倉絢奈(あさくらあやな)が、エリートの姉に受けさせられた添乗員試験で不採用になるところから始まるシンデレラサクセスストーリー。『万能鑑定士Q』の姉妹作で、この1巻では万能鑑定士Qこと凜田莉子と、相棒の小笠原悠斗もメインキャラとして登場します。本作の魅力は何といっても「絶対敵に回してはいけない最強の味方」=絢奈の存在で、詐欺師集団すらも手玉に取るさまは、まるで九尾の力を完全にコントロールしたうずまきナルトさながらの活躍ぶり。二面性が魅力のヒロインが活躍する物語をぜひ体験してほしいです。2022/04/21