出版社内容情報
つまずいたって、前に進んでいけるから。
恋、仕事、結婚、夢……人生のさまざまな局面で訪れるターニングポイント。迷いや不安、とまどいと闘いながら勇気を持ってそれぞれの道を選び取っていく女性たちの美しさ、輝きを描く。大人のための青春短編集。
内容説明
用意された地図を捨て、新しい世界への第一歩を踏みだす4人のヒロイン!舞台は長野、ハワイ、湘南、ロス。進路や恋、仕事など人生最大のターニングポイントの先に待つのは成功か、失敗か?幸せか、ほろ苦さか…。それぞれの迷いや不安と闘いながら、勇気をもって自分らしい道を選び取っていく女性たちの輝きを描き出す。向かい風に負けずに前を向いて人生を進んでいく全ての人にエールを送る極上の青春小説集。
著者等紹介
喜多嶋隆[キタジマタカシ]
5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
89
4編からなる短編集です。色んな場所で展開される喜多嶋先生ならではの恋愛モノです。タイトルにある'地図を捨てた'のは、話の内容、展開によってはしっくりとくるモノもあれば、ちょっと不思議に思えてしまったモノも。スレンダーの女子高生がモデルへと転身する話や図書館へボランティアにきたワケありな女性が、とあるコトをキッカケに成功していく話など読んでいてワクワクさせてくれます。貧しくこれまたワケありな女の子にゴルフのレクチャーをする女子大生の話もほっこりします。喜多嶋先生の作品に登場する女性キャラはホント魅力的です。2024/10/08
Shoji
30
四話の短編が収録されている。いずれの主人公も、何不自由のない生活を送っているものの、満たされない毎日を過ごしていた。人生は一つしかないことの気付きを得た主人公が、自身の殻を破って成長して行くお話だ。どこまでも、ポジティブ思考、成功を信じて突っ走ることに躊躇がない。あえて、不安定な道を選択する潔さが気持ちいい。若さとは素晴らしい。爽やかな一冊だった。2024/09/18
マーシュランド
10
図書館本がなくなり、本棚にあったこれを手に取る▼発売してすぐに読んでいたためか、内容はほとんど覚えてなかった▼図書館のシンデレラではなぜだか目頭が熱くなった▼喜多嶋さん作品からは「人生は一度きり、くじけずチャレンジしよう」と背中を押されるところが好きですね▼180602018/07/19
きらら@SR道東民
9
人生のレールにひかれた地図を捨て、自分の気持ちに正直に生きた彼女達のサクセスストーリー、清々しくて読んでいて気持ちよかったです。上出来な感もなくはないですが・・・。人を恨んだり憎んだりしていると、目つきが悪くなる・・・その言葉を守ったマギーが、素直で可愛い。2012/05/17
you123
5
四つ目の『図書館のシンデレラ』は絶対に読んで欲しい。◎◎◎◎ 映画でシンデレラストーリーといえば『プリティー・ウーマン』『ユー・ガット・メール』『ノッティング・ヒルの恋人』『摩天楼はバラ色に』『コヨーテ・アグリー』『カサブランカ』『ローマの休日』......数え切れない名作が有りますが、もしかしたら、それらと肩を並べることができる作品になるのでは?いつも、シナリオ的な文章の喜多嶋さんだからこそ、音と映像が容易に流れ込み頭の中に広がりました。(彼の作品で涙ポロリは初めてかも。・°°・(>_<)・°°・)2014/02/10