出版社内容情報
お父さん、本当はなんて書きたかったの――?
“ももへ――”それだけを書き残し亡くなった父。その後母・いく子と共に瀬戸内の離島に引越したももだったが、心は晴れないまま。そんなとき、奇妙な3匹の妖怪がつきまとい始め…!? 心を揺さぶる家族の絆の物語。
内容説明
“ももへ”それだけを書き遺し、仲直りできずに亡くなった父。それから母・いく子と瀬戸内の島に引っ越してきたももは、田舎の生活にも馴染めず、しずんだ日々を送っていた。そんなとき現れたイワ・カワ・マメの3妖怪!身勝手な彼らに振り回される中で、ももはいく子とすれ違い喧嘩をしてしまうが、直後、いく子が病に倒れて!?蘇る父の記憶。母を救うため嵐の中へ走り出すももに、奇跡が起きる―。心に響く家族の愛の物語。
著者等紹介
沖浦啓之[オキウラヒロユキ]
1966年大阪府生まれ。2000年初監督映画『人狼 JIN‐ROH』を発表。ポルト国際映画祭1999での最優秀アニメーション賞・審査員特別大賞受賞をはじめ、他映画祭でも各賞を受賞
百瀬しのぶ[モモセシノブ]
作家・ノベライズライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうこ
45
今回のGWに広島に行く予定で、広島のなにか良い感じの本はないかなぁ?と探してたらこの本に出会いました。汐島にうまく行けるかはわからないけど、無理くり予定に組み込みたいな。もものみた風景をこの目でみたいなぁ。薄目の本であっという間に読み終わっちゃったけど、めっちゃ好き(笑)アニメも見たいです!2014/04/11
dr2006
42
ノベライズの本作、アニメは観てないけど、百瀬さんのクリアな描写によって装丁のイラスト一枚でも十分に動画が目に浮かぶ。主人公のももは、事故死した父と直前に喧嘩し、謝れなかったことが心残りになっていた。心機一転、母と二人で瀬戸内の島に越してきたが中々馴染めず、疎外感から母ともすれ違い喧嘩をしてしまう。ももの前に現れたイワ、カワ、マメの妖怪たちに見守られ、父が遺した「ももへ」という書き出しの手紙の返事を想う物語。自分の琴線の位置はわかってるつもりだがこの手の話には本当弱い。鼻の奥がツンとしてしまう優しい作品。2017/09/22
くまかほ
13
人は、家族や周りの人に支えられながら生きているのだと改めて感じました。 亡くなったお父さんも、ずっと近くで見守ってくれているのだと思います。 多くの人は、大切な人を失って初めて、こうしておけばよかった・・・と後悔するでしょう。この小説を通して、少しでも身近な大切な人のことを考えることができました。2014/03/01
honoka
7
★★★☆☆父親の死をきっかけに母親と瀬戸内の島に引っ越してきた主人公:ももと妖怪たちとの不思議なひと夏のお話。アニメは何年も前に視聴済み。一度みたきりなので細かくは覚えてないけど、変なダンスをしてたこと&妖怪がウザ可愛いかったことは覚えていた。ノベライズで改めて読むと妖怪たちの盗み癖が記憶より酷かった…。アニメは変なダンス効果とかでウザ可愛いくらいで収まってたのかなぁ?個人的にアニメの方が妖怪たちは魅力的だった気がする。2019/08/06
katsubek
6
同名映画のノベライズ。近頃映画を見てない。この作品、見たいけど、無理かな~…。暖かい作品。奇跡、それは優しい心に対する、見えざるものからの答え……というところか。……でも、見てみたいなー。2012/04/28
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