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出版社内容情報
人類を襲う正体不明の敵に、自己進化し続けるガンダムが今立ち向かう!
人類を襲う、正体不明の敵UE。フリット・アスノは、亡き母から託されたAGEデバイスのデータを元に、自ら作り上げたガンダムに乗り、戦いに向かう! 三世代に亘る壮大なガンダムストーリー、小説化第一弾。
内容説明
人類がスペースコロニーへの移住を始めて数百年。突如出現した正体不明の敵UEによって、平和な時代は終わりを告げた。戦火に巻き込まれ母親を失った少年フリットは、母の思いを受け継ぎ古代のモビルスーツ「ガンダム」を作ろうと決意する。そしてA.G.115年、14歳になったフリットの住むコロニーに再びUEが襲来。フリットは自ら作り上げたガンダムに乗り、戦いに向かう…。三世代に亘る壮大なガンダムストーリー、小説第1弾。
著者等紹介
小太刀右京[コダチウキョウ]
1979年に生まれる。『機動戦士ガンダム 戦場の絆』(角川書店)で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柏葉
8
どうしよう、面白いんだけどwストーリーは基本アニメに沿っている。スパスパ尺を切っているが、窮屈な印象はなく、むしろテンポよくなっている。アニメでは「なんで子供を簡単に基地に入れるのw」や「エミリーうぜぇw」等を思っていたが、ノベライズでは子供向けというリミッターを外し、地の文で登場人物の心情を表してくれるので、違和感がない。だがしかし、あくまでノベライズに留まる。小説と呼ぶには奥行きもページ数も物足りない。アニメよりは数倍マシだが。安定安心の品質です。2012/10/22
薄荷飴
6
ユリンの可愛さだけでモチベを維持するも、あまりにも眠すぎて4話で切ったアニメ版。「新しいものはとりあず叩くのがカノタ」とかいう次元を超越させた伝説の作品のノベライズということでしたが、そんな崩壊っぷりはどこ吹く風。超展開、超脚本を見事な手腕で再構築し、純粋なガンダム作品として昇華させた作者の手腕は評価されてしかるべきだと思いました。それと同時に、これがガンダムAGEという作品の本来の姿なのだと知らされました。ガンダムが救世主なんじゃなくてむしろ作者が救世主だというのはこれを読んだ全ての人が思うことでしょう2013/03/23
maito/まいと
6
アニメと比べると全体的に展開がスムーズに再構築されていて、非常に完成度の高い一冊になっている。その反面、各エピソード間の話が薄くまとまっているためか、ボリューム感不足(世界観の説明など)は残念。とはいえ、アニメで感じた違和感あるシーンが無理なく収まっており、物語の中で各キャラクターが‘動いている’のがわかる作りになっているので安心して読める。(フリットの復讐心描写がややくどいのが気になるものの)フリット・ウルフ・そしてディケの描写は、むしろアニメに反映して欲しいくらい魅力的(笑)2012/02/06
アーサー・エリス
5
刊行当時はかなりの賛否を呼んだ、シリーズの問題作『AGE』のノベライズ。華美にも思える文章への過剰な修飾と満載された過去のガンダムシリーズへのオマージュ要素から「出来のいい同人」感は否めないものの、話としての出来は間違いなく原作以上。原作では説得力のなかったドッズライフルの原理や「MS鍛冶」の由来など各種設定の補完や、フリットのメカニックの才など死に設定の発掘、各サブキャラクターの掘り下げ、原作での矛盾点の解消と、原作の物足りなさを見事に補完している。200Pもない薄さだけが不満の名ノベライズ。2018/12/31
俺俺屍屍
5
日野氏の言を信じてTV版を5話までみたものの、「脚本が商業レベルに達していない」と感じて視聴を打ち切ったのだが、設定の筋自体は良いので、それを小説版が生かせていると聞き読んでみた。 素直に面白い。キャラの立ち位置や設定はほぼTV版のままだが、ちょっとした演出で大変に納得のいく展開になっている。 いかに脚本やストーリー構成が大事なのだということが身にしみてわかる。2012/09/01