角川文庫
リアル・スティール

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041000809
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

落ちぶれたボクサー、一世一代の大勝負!

かつては鋼(スティール)と呼ばれたが、今は落ちぶれたボクサーが、男の誇りと意地をかけて最後の試合に挑む。フィリップ・K・ディックと並び称されるマシスンの傑作短編集。ヒュー・ジャックマン主演で映画化!

内容説明

かつては“鋼鉄”と呼ばれたおちぶれたボクサーが、男の誇りをかけて一世一代の大勝負ロボットファイトに挑む、映画化表題作の他、翻訳不可能と言われていた異色作「ジョークの起源」、そして2010年に発表された自伝的とも称される新作「時の窓」など、多数の本邦初訳を含むバラエティ豊かな話題の15編を収録。サスペンス、ユーモア、そしてナンセンス。SFの巨匠・マシスンの腕が冴える究極の傑作短編集。

著者等紹介

マシスン,リチャード[マシスン,リチャード][Matheson,Richard]
1926年アメリカ・ニュージャージー州生まれ。作家・脚本家。短編「男と女から生まれたもの」(1950年、邦題「モンスター誕生」)で作家デビュー。長編に『アイ・アム・レジェンド』など。短編の名手として知られ、そのジャンルはSF、ホラー、ミステリなど幅広く、多くの作家・映画監督たちに影響を与えている。原作・脚本にスティーヴン・スピルバーグ監督映画「激突!」や、テレビシリーズ「ミステリー・ゾーン」などがある

小田麻紀[オダマキ]
横浜出身。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

30
11年(平成23年)の税抜667円の角川文庫初版。同年に早川が同名の文庫NVを先行出版しているが、表題作以外は収録作品が違うのでマシスンファンは両方楽しめる。本書には解説はあるが収録作品の紹介は無い。巻尾の2作が本邦初訳らしいが、裏表紙には“多数の本邦初訳”とあるので幾分悶々とする。時間跳躍物の「旅人」…なぜ動画を取らないのか? 「ジョークの起源」…ジョークは翻訳者泣かせ…いつどのようにして冗句が拡散するのかの一発ネタ。初訳「ドクター・モートンの愚行」…吸血鬼の虫歯治療の一発ネタ(笑。★★★★☆☆2025/04/16

アーちゃん

17
図書館本。表題作は「運命のボタン」で「四角い墓場」として既読ですが、他の作品が未読だったため借りました。映画はTVで見たけれど、原作と違う感じが合わなくて、途中でやめてしまいました(苦笑)この短編集はどちらかというとSF寄りなのか、解説にもSFの巨匠とあります。私はマシスンといえば「地獄の家」や「激突!」なので少し違和感がありましたが、そこはマルチな方だという事で。面白かったのは「時の窓」「ドクター・モートンの愚行」「日記さんへ」。他も良かったのですが、作品の初出年と、表題作以外の解説がほしかったです。2016/11/04

マーブル

5
短編と長編にはそれぞれに良さがある。とは言え長編を産み出す労力や時間の故か、何とはなしに短編を軽く見てしまいがちな気もする。ショートショートも好きなのに、短編の最大限の賛辞は「このアイディアを基にして長編が出来たら面白いだろう」だったり。だが、今回この短編集を読んでみて、一歩進んで「短編だからこそ良い」と言う事もあると思えた。 恐怖。哀しみ。エゴ。愛。そしてユーモア。たくさんのエッセンスを詰め込んだ短編集はマシスンを初めて読む方に薦めるにふさわしい。2017/06/04

くさてる

4
こういうSFやミステリ、奇妙な味よりの短編集は大好き。皮肉でどこか物悲しい「征服者」、暗い未来像だけど、この世界がすでに隣り合っているような気分にさせられた「下降」、残酷な内容の中に共感が潜んでしまうように感じた「なんでもする人形」、タイムマシンものの良作「旅人」など、良質な内容だと思う。2012/03/15

春風

4
粒ぞろいの短篇集だけど、傲慢な詩人が出てくる作品が多く採られているのはなぜ? 「時の窓」など明らかに最近の作品も混じっているのに、初出表記がないので一点減点。2011/12/16

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