出版社内容情報
写真と文、虚構と現実の正面衝突!濃密斬新なフォトストーリー!
独特の言語宣センスで日本文学史上唯一無二の光を放ち続ける異才・町田康。著者撮影の写真と、それに触発された文章の組み合わせによる、かつて見たこともない自由で新しい表現。町田節全開、パワフルで濃密な作品集
内容説明
世間を往来すると、見るもの見るもの、みなしゃらくさい。作家の目にとまった風景を、カメラと言葉で切り取れば、そこに広がるのはさまざまな色音匂いが渾然一体となった別世界。虚実入りみだれ、乱反射をまきおこす町田節の連打がビッグバン。未だかつて足を踏み入れたことのない境地へあなたを誘う。異才・町田康の全く新しい表現形式、全72話のショートショート・フォトストーリー。
目次
焼き鮭と石の憎い奴の前で俺、ひっひっひっ
ぷりぷりの尻としゃらくさいものども
怒りが岡持と花に吸着して身代が築けぬわ
今生がビッグバンしそうになってっから
俺、路傍で実のねぇ字に泣く。ふぁふぁ
空に世間、俺なんか居場所ねぇぜ、てって嘆ずるか
舶来高級品まみれのぴかぴか男。んなもなあ。
俺、いい気な酔っぱらい、いろいろ言ってっけど。
ねぐらと水、それを探して身体がぎゅんぎゅん
水を吹いたり草を吹いたりして顔面を物質に〔ほか〕
著者等紹介
町田康[マチダコウ]
1962年、大阪府生まれ。高校時代より音楽活動を始め、INUを結成。81年、アルバム『メシ喰うな!』でデビュー。96年に発表した処女小説『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞を受賞。2000年『きれぎれ』で芥川賞、01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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