出版社内容情報
酒を切らさず、悪を切る!「酔いどれて候」シリーズ第五弾!
苦情を言う町人を説得するという普請下奉行の使い・次郎左、さらに飾り職人殺し捜査をする岡っ引き・伝七の助働きもすることになった曾路里新兵衛。なぜか繋がりを見せる二つの事態。その裏には――。
内容説明
馴染みの店で呑んでいた新兵衛は、陰鬱な男・次郎左から助働きを懇願される。水路普請について苦情を言う町人を説得する手助けをして欲しいというのだ。礼金目当てに引き受けるが、そこには普請に関わる深い闇が潜んでいた…。賊と誤り父を斬り、江戸へ逃れて来た男・宇兵衛。水茶屋から逃げ出してきた妖艶な娘・お末。事件、そして彼らとの関わりの中で、新兵衛は自分の生き方を見つめ直すこととなる―。人気シリーズ第5弾。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年、熊本県生まれ。脚本家・放送作家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
53
酔いどれて候「侍の大義」5巻。誤って父を斬ってしまった宇平衛、水茶屋から逃げ出してきたお末、水路普請で町人を説得するための助を頼む次郎左、それぞれにかかわりを持ち事件に巻き込まれる新兵衛さん。最後は宇平衛に侍の大義を説き国元まで同行し、そこで新兵衛さん自分の人生を見つめ直すが、結局世間に流されて生きていく事に、以後このシリーズ出ていないようなので少しさみしい結末かな。2014/04/14
ひかつば@呑ん読会堪能中
2
第5巻は長編で、これまでのお人よしの人助けではなく人生譚だったな。辛い現実から逃げてきた2人、下士の宇兵衛には新兵衛が武士の大義を問い、自己中のお末には加代がこれから道を示し、悩む新兵衛にはお米婆さんが諭す。それぞれが更生するのだが、出世と金のために豹変する次郎左の生き方が対照的で面白い。旗本角田と渡辺、宮竹の悪人3名の描き方はちと物足りなかった。新兵衛さん、江戸に戻ってくれたが、これで完結というわけではないよね。2012/07/10
あかんべ
2
題名通り侍の大儀。いや、新兵衛の大儀は何かを問う巻になったのでは。時々人助けをして、酒を飲む変わり者として生きそのまま野垂れ死ぬ?そこに大儀はあるのか?新兵衛が何かを掴むのがこのシリーズの終わりか?酒毒でどうにかならないうちに何かを掴んで欲しい。2012/02/08
まりりんりん
1
いくつかの事件が同時に起こり、それぞれが新兵衛に少しずつ絡んでくる。読み始めはどう収束するのか、半ば過ぎまでまったく予測出来なかったが、最後には、新兵衛とともに爽やかな気分で終わったのはさすが。2011/12/26
Masayoshi Arakawa
0
20151121105 シリーズ5巻続けて読んでしまった。これで終わってしまうのかと残念で仕方ない。続編が出ることを期待したい!まあ、熱望だね!2015/11/20
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