出版社内容情報
シェイクスピア作品の本当の作者は別にいる? 知的興奮を誘うミステリ巨編
ハムレットの父王のように殺害された恩師の残した手掛かりをたどって、ケイトはシェイクスピアの秘められた謎と失われた幻の戯曲を追う。あっと驚くトリビア満載、驚愕のノンストップ歴史ミステリ、待望の文庫化!
内容説明
たった2回上演されただけで、歴史から忽然と姿を消した戯曲『カーディニオー』。計り知れない価値を持つ戯曲の手掛かりを追うケイトは、命の危険に晒されながら、驚愕の事実にたどりつく。シェイクスピアとは現在知られている人間ではなく、全く別の人物だったというのだ。シェイクスピア作品の真の作者の正体とは?歴史を覆す驚きと興奮、刺激に満ちあふれたノン・ストップ歴史ミステリついに文庫化。
著者等紹介
キャレル,ジェニファー・リー[キャレル,ジェニファーリー][Carrell,Jennifer Lee]
1962年アメリカ生まれ。ハーヴァード大学で英米文学の博士号を取得、オックスフォード大学、スタンフォード大学にも学び英米文学の学位を取得。ハイペリオン・シアター・カンパニーではシェイクスピア劇の演出を手がけた
布施由紀子[フセユキコ]
大阪外国語大学英語学科卒業。文芸翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
siva
17
シェイクスピアの失われた戯曲と、彼の正体を探るミステリー。ミステリとしては面白くない。上下巻読みきるのに疲れたが、シェイクスピアに関するトリビアが興味深く、その部分においては面白かった。2016/06/29
チューダー
2
色んな展開があり面白いんだけど、人の名前が覚えられなかった…、特に16世紀。史実でもよく聞く名前の人達なので、誰かと繋がりがあったっけな、とか、ネットで調べたりして、、そういう興味が余計話をややこしくしてしまったのかも。。ストーリー的には落ち着くところに落ち着いたのかな、と。シェイクスピア別人説はとても好きなテーマなので、また再読してみたい。文庫化の際、どうしてこの題名を採用したのだろう。シェイクスピアシークレットのほうが、食い付きがいいだろうに。2014/06/18
mimi_chataro
2
手掛かりをたどりながら「謎」と「幻の戯曲」を追って、イギリスの城や教会をかけめぐる。本筋のミステリイ(暗殺者はだれか?なぜなのか?)は今ひとつ、すとんと落ちなかったが、歴史とシェイクスピアの謎(別人説)は楽しい。2012/05/25
うたまる
1
「シェイクスピアについて知られていることがほとんどないのは、おおいに喜ばしい。彼はすばらしい謎なのだ。わたしは毎日、何かが明らかになったらどうしようかと怯えている」(ディケンズ)……ミステリーパートはともかく、シェイクスピアの謎については面白かった。でもね、自分の基礎情報不足が悔やまれるよ。イギリスとアメリカのシェイクスピア跡地、折々に挿入される戯曲の名台詞、同時代の著名人たち。こういうのに造詣があればもっと愉しめたろうと残念に思う。高校以来手に取っていない『ハムレット』や『リア王』に再挑戦してみるかな。2017/02/21
読書と紅茶🥰
1
シェイクスピアの予備知識が無くても楽しめた。(無いからこそ楽しめたのかもしれませんが。)展開が派手で1本のハリウッド映画を見ているような気分に。最後の幕間が哀しく切なかった。2012/07/18