出版社内容情報
この愛だけは、死なせない??。語り継がれる中国悲劇の傑作、小説版!!
春秋時代・晋国。悪党の屠岸賈にはめられ一族を皆殺しにされた趙家の孤児と、薬箱にこっそりと孤児を隠し趙家から連れだして育てた医者・程嬰による復讐の物語。
内容説明
晋の国、暗愚・霊公の時代。権勢を誇る趙氏と反目する重臣・屠岸賈は、陰謀により趙氏一族300余人を虐殺。そのとき、町医者・程嬰は、王の姉・荘姫が産んだ趙氏の遺児を取り上げる。荘姫に遺児を託されるものの、屠岸賈により城門は閉じられ、城内の赤子すべてが集められていた。趙氏の遺児が現れなければ、赤子100人すべてが殺される。自身も息子に恵まれたばかりの程嬰は、非情な運命に飲み込まれていく…。
著者等紹介
陳凱歌[チェンカイコー]
1952年8月12日、北京市生まれ。映画監督。父親も映画監督だった。文化大革命により数年間の下放生活ののち、78年~82年、北京電影学院に学ぶ。デビュー作『黄色い大地』(84年)がロカルノ国際映画祭で銀賞を受賞し、中国第5世代の監督のひとりとして注目を集める。93年には、『さらば、わが愛覇王別姫』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールをはじめ、ゴールデン・グローブ賞などを受賞し、大ヒットを記録した。その後も、『始皇帝暗殺』『北京ヴァイオリン』『PROMISE』など、世界的な活躍を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うたまる
1
『春秋左氏伝』中の『趙氏孤児』のエピソードを下敷きにした映画『運命の子』のノベライズ。映画の種本でもあるので色彩やビジュアルに関する表現が多彩で、映像としてイメージしやすい特長がある。一方、政敵趙氏一族を謀略で虐殺する屠岸賈、恨みを抱いたまま15年を過ごす韓厥、仇に恩を受け続けてきた程嬰と程勃など、相当な心理的葛藤が想像できるが、映像化に向かないためか記述はアッサリとして、ほんの触り程度。ここをガッチリ描いてくれていたなら、もっと読み応えが上がるだろうに。勿体ない。2013/06/29
たけのうみ
0
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