出版社内容情報
神話はその舞台となった土地と驚くほど一致していた。イザナきとイザナミの「国生み」、実見を許されない「三種の神器」の推定、水上交通拠点としての地形があった「古代出雲」、南九州から近畿への「神武東征」……そこには古代人の先進的な海洋民文化の影響が読み取れる。「物語」を考古学の成果に照らし合わせ、ヤマト朝廷誕生以前の日本古代史を見通す、「古代学」の第一人者による名著!
【目次】
第1部 国生みとイザナミの死
第1章 国生み物語と海上交通
第2章 黄泉の国の世界
第2部 三種の神器
第3章 草薙剣
第4章 八咫鏡
第5章 八咫鏡(続)
第6章 八坂瓊勾玉
第3部 出雲と日向
第7章 大国主命と出雲の古地形
第8章 海幸・山幸と隼人地域
第9章 "神代三陵" と隼人文化
第4部 神武東征
第10章 船団による移動
第11章 高地性遺跡と戦乱の時代
第12章 河内の "湾岸戦争" から熊野への迂回
第13章 ウダでの山地戦から大和平定へ
解説 辰巳和弘(考古学・古代史研究者)
内容説明
弥生時代は戦乱の世だった。「平和な時代」というイメージに反して、弥生後期は戦国時代の山城に似た高地性集落が各地で発掘されている。この動乱と、南九州の勢力あるいは文化が大和など近畿へと東伝したことが「神武東征」という物語を生み出す伝承になったのか―考古学の科学的成果と日本神話の重要なテーマを突き合わせながら、古代史を見通す!
目次
第1部 国生みとイザナミの死(国生み物語と海上交通;黄泉の国の世界)
第2部 三種の神器(草薙剣;八咫鏡;八咫鏡(続)
八坂瓊勾玉)
第3部 出雲と日向(大国主命と出雲の古地形;海幸・山幸と隼人地域;“神代三陵”と隼人文化)
第4部 神武東征(船団による移動;高地性遺跡と戦乱の時代;河内の“湾岸戦争”から熊野への迂回;ウダでの山地戦から大和平定へ)
著者等紹介
森浩一[モリコウイチ]
1928年大阪市生まれ。同志社大学名誉教授。日本考古学・日本文化史学専攻。同志社大学大学院修士課程修了、高校教諭、同志社大学講師を経て72年から同大学文学部教授。環日本海学や関東学など、地域を活性化する考古学の役割を確立した。2012年第22回南方熊楠賞を受賞。13年8月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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