角川新書<br> ポピュリスト・ナポレオン―「見えざる独裁者」の統治戦略

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角川新書
ポピュリスト・ナポレオン―「見えざる独裁者」の統治戦略

  • 藤原 翔太【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040825281
  • NDC分類 312.35
  • Cコード C0222

出版社内容情報

【「軍人=独裁者」像を破る】
「軍事独裁」の象徴として語られ、現在も権威主義者に影響を与え続けるナポレオン・ボナパルト。彼が侵略戦争で得た人気と、クーデタで手にした地位を支えたのは、革命に倦んだ民衆の「本音」を掬い取る〈選挙〉と〈調整〉の戦略だった! パリから遠く離れたコルシカの議員一族に生まれ、地元の選挙戦と占領地統治で磨いた政治力を駆使し、男は革命期のエリートの思惑を超えて、「共和国の皇帝」へとのぼりつめる……。第24回大佛次郎論壇賞を受賞した気鋭のフランス史家が「見えざる独裁」のメカニズムを描く。

◆ブリュメール18日、ナポレオンの議会突入命令は一度無視されていた
◆大臣のポストに軍人は半数以下
◆革命が激化するほど低下した投票率はナポレオン時代に10ポイント以上回復した
◆県知事の評価項目は能力より住民からの評判

【目次】
はじめに――ナポレオンは「独裁者」だったのか?

第一章 政治家ナポレオンの誕生
第二章 ポスト革命期の選挙戦略
第三章 「調整型」の政治戦略
第四章 国民の期待を体現する――ナポレオンのプロパガンダ戦略
終章  「軍人=独裁者」像の裏側

おわりに――ナポレオンは「ポピュリスト」か?
主要参考文献一覧
関連年表

内容説明

「軍人=独裁者」像を破る。「軍事独裁」の象徴として語られ、現在も権威主義者に影響を与え続けるナポレオン・ボナパルト。彼が侵略戦争で得た人気と、クーデタで手にした地位を支えたのは、革命に倦んだ民衆の「本音」を掬い取る〈選挙〉と〈調整〉の戦略だった!パリから遠く離れたコルシカの議員一族に生まれ、地元の選挙戦と占領地統治で磨いた政治力を駆使し、男は革命期のエリートの思惑を超えて、「共和国の皇帝」へとのぼりつめる…。第24回大佛次郎論壇賞を受賞した気鋭のフランス史家が「見えざる独裁」のメカニズムを描く。

目次

第一章 政治家ナポレオンの誕生(「決断する」政治家;「異国の地」に生まれる ほか)
第二章 ポスト革命期の選挙戦略(ナポレオンは選挙嫌い?;革命前期の選挙制度 ほか)
第三章 「調整型」の政治戦略(徹底して情報収集したナポレオン;住民との協調が最優先 ほか)
第四章 国民の期待を体現する―ナポレオンのプロパガンダ戦略(イタリアで芸術に目覚めた;「収奪者」から絵画の主題に ほか)
終章 「軍人=独裁者」像の裏側(死後に読み替えられる;ナショナリズムの投影として ほか)

著者等紹介

藤原翔太[フジハラショウタ]
1986年生まれ、島根県出身。トゥールーズ・ジャン・ジョレス大学博士課程修了(フランス政府給費留学)。博士(歴史学)。福岡女子大学国際文理学部准教授などを経て、広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。専門はフランス革命・ナポレオン時代の地方統治構造。2024年、『ブリュメール18日 革命家たちの恐怖と欲望』(慶應義塾大学出版会)で、第24回大佛次郎論壇賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

125
ナポレオンは軍人上がりの独裁者と見られ、政治家のイメージは少ない。しかしナポレオン法典の公布にフランス銀行開設、全国統一の税制や行政制度の整備とバチカンとの和約などの政治的業績は今日までフランスのみならず世界にも影響を残す。革命で旧体制を破壊した国の指導者として新たな統治システムを築いた有能さだけでなく、内乱も経験した国民の支持を集めるため選挙の有用性を認識していた。王や貴族の専制が当然だった時代、選挙を通じて民衆に政治参加の意識を持たせ権力を安定させようとした点で、彼は確かにポピュリストといえただろう。2025/06/03

Francis

17
大佛次郎論壇賞「ブリュメール18日 革命家たちの欲望と恐怖」の著者の新刊。トルストイ「戦争と平和」にナポレオンが登場するのでナポレオンの事が知りたくなり購入。ナポレオンがどのような政治家だったかが良く理解できる。タイトルの「ポピュリスト」は編集者が付けたものであり、現代の「ポピュリスト」とナポレオンは一部しか重ならないので誤解を招くタイトルだと思う。ナポレオンは国民投票で帝位に就いたように国民の意志をくみ取る政治を行っていたがゆえに権力の座にいることが出来た事が分かる。2025/05/20

とり

8
本書は軍人ではなく政治家としてのナポレオンの焦点を当てている。ナポレオンと言えば軍事力を背景に独裁政治を行なったというイメージだったが、住民との協調を優先、バランスを重視した調整型政治戦略をとるなど、思っていた以上に真っ当な政治家であった。2025/06/12

鴨の入れ首

4
2025年5月刊。図書館本です。稀代の軍人として語られがちなナポレオンの政治家としての側面に光を当てたフランス史解説書です。本書はどちらかと言えば批判的な論調でしたが、それだけにナポレオンが単なる軍人ではなく、したたかで賢明な政治家でもあったことが、かえって彼の凄さを際立たせるような気がしました。そして、現代フランス政治に与えたであろう影響も。大変興味深い本でした。2025/06/23

ゼロ投資大学

3
フランスのナポレオンは軍事独裁者のイメージが強いが、本書は彼の印象を一変させる。ナポレオンは優秀な有識者を周りに置いて、周囲の意見を聞きながら、合議制で物事を決めてきた。政権を獲得した事情にも関わらず、国民からの支持が大きかった理由はナポレオンの類稀なる政治力があってこそだ。2025/06/24

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