角川新書<br> オスマン帝国の肖像―絵画で読む六〇〇年史

個数:
電子版価格
¥1,100
  • 電子版あり

角川新書
オスマン帝国の肖像―絵画で読む六〇〇年史

  • ウェブストアに72冊在庫がございます。(2025年09月03日 05時12分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 296p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040825205
  • NDC分類 226.6
  • Cコード C0222

出版社内容情報

イスラムを愛しながら、西洋文化を取りこむ
帝国の欲望を天才たちは写生した――

血統を証する系譜書、武功を残す遠征記、君主を寿ぐ祝祭の書など、史書の重要な一部として、オスマン帝国の事跡を記録したのが緻密な細密画や洋画の名品だった。古都コンスタンティノープルを征服し、メッカを版図に収めて600年間に渡って世界に名を轟かせた「尚武の国」では、東西の文化が混交した独自の世界が花開く。肖像画が禁止され磨かれたイスラムの伝統的な文様と、ルネッサンスなど西洋の文化潮流とを余さず取り込んだ唯一無二のオスマン絵画の世界。その絵筆は、君主たちの覇業と衰亡をどのように描いてきたのか? 東西文明の境で紡がれた知られざる絵画史を第一線の研究者が綴る。

◆コンスタンティノープルの征服王メフメト二世は西洋絵画を愛好した
◆立法王スレイマン一世治世の世界地図にはアメリカ大陸も描かれている
◆1922年、帝国最後のカリフは洋画家だった

★★「オスマン帝国の名画」カラー口絵収録★★


【目次】
はじめに――オスマン帝国を描く

第一章 イスラム教と絵画の複雑な関係
第二章 帝国の誕生――伝統的細密画とルネサンス絵画〔15世紀〕
第三章 古典 期細密画の確立――宮廷工房の絵師たち〔16世紀〕
第四章 チューリップ時代――多様化と大衆化〔17-18世紀〕
第五章 近代と改革――洋画の黎明〔19世紀〕
第六章 帝国の終焉――黄昏に花開く美術界〔20世紀〕
おわりに――トルコ共和国を描く


【目次】

はじめに――オスマン帝国を描く

第一章 イスラム教と絵画の複雑な関係
 1 なぜイスラム教において絵画は避けられたのか
 2 ムスリム諸王朝で発展する細密画
◆コラム1 預言者ムハンマドの肖像――顔を描くか、描かないか

第二章 帝国の誕生――伝統的細密画とルネサンス絵画〔15世紀〕
 1 アレクサンダー大王とともに生まれた細密画
 2 西洋文化を愛した征服王メフメト二世
 3 ヴェネツィア画家ジェンティーレ・ベッリーニとオスマン絵師
◆コラム2 ベッリーニ《メフメト二世》の行方と真贋

第三章 古典 期細密画の確立――宮廷工房の絵師たち〔16世紀〕
 1 描かれる壮麗王スレイマン一世の時代
 2 王書執筆官と宮廷工房絵師――大作を産む名コンビ
 3 次々と生まれる古典期の大作
◆コラム3 ノーベル賞作家オルハン・パムクが叙述する細密画

第四章 チューリップ時代――多様化と大衆化〔17-18世紀〕
 1 嗜好が変容、民衆も愛好
 2 色彩の絵師レヴニー
 3 細密画、最後のきらめき
◆コラム4 壁画の流行

第五章 近代と改革――洋画の黎明〔19世紀〕
 1 宮廷画家はキリスト教徒
 2 銃ではなく筆をとって――軍人画家の描いた風景
 3 美術と考古学を支えた巨人オスマン・ハムディ
◆コラム5 《メフメト二世のコンスタンティノープル入城》を描いたのは誰か?

第六章 帝国の終焉――黄昏に花開く美術界〔20世紀〕
 1 新時代を切り開いた美術学校と画家協会
 2 第一次世界大戦で生まれたトルコ印象派
 3 女性画家たちの挑戦
◆コラム6 オスマン帝国の「裸体画論争」

おわりに――トルコ共和国を描く

内容説明

古都コンスタンティノープルを征服し、世界に名を轟かせた「尚武の国」。その事跡を史書に刻んだのは色彩豊かな細密画の傑作だった。偶像崇拝が禁止され磨かれたイスラムの伝統的な文様と、ルネサンスなど西洋の文化潮流とを余さず取り込んだ唯一無二のオスマン絵画の世界。その絵筆は、君主たちの覇業と衰亡をどのように描いてきたのか?東西文明の境で紡がれた知られざる絵画史を第一線の研究者が綴る。

目次

はじめに オスマン帝国を描く
第一章 イスラム教と絵画の複雑な関係
第二章 帝国の誕生―伝統的細密画とルネサンス絵画〔一五世紀〕
第三章 古典期細密画の確立―宮廷工房の絵師たち〔一六世紀〕
第四章 チューリップ時代―多様化と大衆化〔一七~一八世紀〕
第五章 近代と改革―洋画の黎明〔一九世紀〕
第六章 帝国の終焉―黄昏に花開く美術界〔二〇世紀〕
おわりに トルコ共和国を描く

著者等紹介

小笠原弘幸[オガサワラヒロユキ]
1974年、北海道生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専門はオスマン帝国史、トルコ共和国史。2013年より九州大学大学院人文科学研究院イスラム文明史学講座准教授。2019年、『オスマン帝国』(中公新書)で第14回樫山純三賞一般書賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品