出版社内容情報
官僚支配、マスコミ支配、地に堕ちた倫理観、戦争のできる国づくり…
これら4つの「負のレガシー」を生み出した安倍政権・菅政権・官邸官僚による大暴走。
その問題を検証し、混迷する日本の危機脱出のための大胆な改革案を提案する。
第1章 「官邸官僚」はどこまで凄いのか
総理の化身か分身か?――総理秘書官
和泉補佐官は世渡り上手?
霞が関のドン――内閣官房副長官
公安警察内閣と呼ばれて
第2章 人事権を活用し「戦争のできる国」へと邁進した安倍政権
戦争をするための法律づくり
始まりは内閣法制局長官人事
列強を目指してバブル崩壊に突き進む
内閣人事局の本当の意味
第3章 過剰「忖度」官僚が支えた安倍パフォーマンス内閣
今井秘書官ら経産省出身の官邸官僚の「活躍」
森友事件最大の問題は公文書改ざんではない
官僚の三類型――消防士型は絶滅危惧種
赤木俊夫さんは消防士型の「強い官僚」
第4章 マスコミ支配
「マスコミ支配」暗黒の構造
籠絡されたテレビ局トップたちの愚かさ
権力の忠犬に成り下がった政治部記者
第5章 力不足で思考停止の菅政権
哲学なき政権には倫理もない
オワコンのIRにこだわる菅総理
総理大臣としての菅義偉 パンケーキは硬くてスカスカ
第6章 菅政権の迷走――パンケーキを毒見する
菅総理が掲げる「グリーン」と「デジタル」への不安
期待外れの予感「デジタル庁」
どうやっても日本のIT化が遅れる理由
総務省接待疑惑と菅政権の倫理
第7章 のっぴきならないほど落ちている日本の国力
斜陽日本 これでもかというほどの真実
DXのカギ「半導体」完敗
原発守って太陽光と風力が絶滅
コロナ禍で国民が驚いたデジタル化の遅れ
米中の背中が遠ざかる自動運転
血と汗と涙の「匠の技」で逃した3Dプリンター市場
GAFAMとは桁違いに貧弱な日本企業の研究開発投資
大学の地位低下と海外留学の減少が暗示する日本の未来
第8章 真の先進国になるための改革
「先進国」の条件は国民の幸せ
四つの分野でリフォーム・オブ・リフォームを
デジタル省で経産省と総務省を解体・縮小
デジタル省で公務員改革も実現
「原発を動かせ」と言いながら廃炉にする方法
「規制の虜」経産省からエネルギー政策の権限はく奪
EX教育改革で取り戻す文科省の怠慢のツケ
100兆円の教育予算追加投入は未来への投資
内容説明
安倍政権において「政治主導」の名のもと官邸のもつ権力は異常に強力化した。その結果「忖度」にみられる様々な問題を引き起こし、菅政権ではコロナ禍をはじめとするさまざまな国難に対処できないという事態につながった。官邸では何が起きていたのか、そしていま早急に行うべき具体策とは何なのか。改革の壁である「官邸官僚」の課題を改めて検証し、日本の危機脱出への大胆な改革案を提言する。
目次
序章
第1章 「官邸官僚」はどこまで凄いのか
第2章 人事権を活用し「戦争のできる国」へと邁進した安倍政権
第3章 過剰「忖度」官僚が支えた安倍パフォーマンス内閣
第4章 マスコミ支配
第5章 力不足で思考停止の菅政権
第6章 菅政権の迷走―パンケーキを毒見する
第7章 のっぴきならないほど落ちている日本の国力
第8章 真の先進国になるための改革
著者等紹介
古賀茂明[コガシゲアキ]
1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)入省。大臣官房会計課法令審査委員、OECDプリンシパル・アドミニストレーター、産業再生機構執行役員、経済産業政策課長、中小企業庁経営支援部長などを歴任。2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局審緩官に就任し、急進的改革案を提起。09年末に経済産業省大臣官房付とされるも、10年秋に公務員改革の後退を批判、11年4月には日本初の東京電力破綻処理策を提案。同年9月に退職後は、テレビ朝日「報道ステーション」コメンテーターや政党のアドバイザーなどを務めたのち、各誌コラム・著書・メルマガで提言を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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