出版社内容情報
神代の世以来、その神聖なる血を絶やさんと守られてきた日本の皇室。めくるめく権力闘争と大奥的な構造が、その制度を支えてきた。日本という国にとって、天皇および天皇制とはいかなるものなのか。戦後、評論界の鬼才とうたわれた大宅壮一が、「血と権力」という人類必然の構図から、傍題な資料をもとにその歴史と構造をルポルタージュする、唯一無二の天皇論!
内容説明
古来、その神聖なる血を絶やさんと守られてきた日本の皇室。めくるめく権力闘争と大奥的な構造が、その制度を支えてきた。日本という国にとって、天皇および天皇制とはいかなるものなのか。戦後、評論界の鬼才とうたわれた大宅壮一が、「血と権力」という人類必然の構図から、膨大な資料をもとにその歴史と構造をルポルタージュする、唯一無二の天皇論!
目次
はしがき―私たちの家はすべてそれぞれ一つの小さな天皇家である
危なかった“血”のリレー
天皇製造“局”の女子従業員
天皇に寄生する男子従業員
天皇株を買う人々
“予想屋”としての勤皇学者
勤皇実践派乗り出す
尊皇攘夷党の台頭
間引かれた御子様
天皇を利用する公家と武家
“尊攘党”アジテーター
膨大な“血”の予備軍
日本版“王昭君”
天皇コンツェルン完勝す
『実録・天皇記』の実録
著者等紹介
大宅壮一[オオヤソウイチ]
1900年(明治33年)大阪府生まれ。少年時代、各種少年雑誌に投稿、懸賞メダルを多数獲得。米騒動を煽動するような演説をしたということで、大阪・茨木中学を放校。旧制の専門学校入学者検定試験(専検)に合格し旧制第三高等学校に進学。東京帝国大学文学部社会学科入学、在学中より健筆をふるう。第二次大戦後、時代の風潮をみごとに裁断する社会評論や人物評論で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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