出版社内容情報
徳川家康の近親と松平一族、三河譜代の家老、一般家臣、三河国衆、三河以外の出身者の順に、主要な家臣の系図をひもとく。そこから浮かび上がる人間関係により、徳川家臣団の実態に迫る。家系図多数掲載。
内容説明
重視したのは、「家柄」よりも、「世評」!世評の高い「抜擢組」が「家老組」に圧勝。出世が婚姻関係に直接影響。
目次
第1章 家康の妻子
第2章 松平一族
第3章 三河譜代の家老クラス
第4章 その他の三河譜代
第5章 三河国衆その他
第6章 その他の国衆
著者等紹介
菊地浩之[キクチヒロユキ]
1963年北海道生まれ。國學院大學経済学部を卒業後、ソフトウェア会社に入社。勤務の傍ら、論文・著作を発表。専門は企業集団、企業系列の研究。2005‐06年、明治学院大学経済学部非常勤講師を兼務。06年、國學院大學博士(経済学)号を取得。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きみたけ
50
著者はソフトウェア会社勤務の傍ら、企業集団・企業系列の研究を専門にしている菊地浩之氏。これまで「日本100大企業の系譜」「日本の15大財閥」「織田家臣団の系図」「豊臣家臣団の系図」などを出版。 徳川家康の主要家臣の系図を紐解き、そこから浮かび上がった人間関係により徳川家臣団を考察する一冊。大名・旗本の系図を編纂した「寛政重修諸家譜」を元にしているので情報は確かとのこと。歴史好きなのである程度武将の名前は分かるものの、家臣の親兄弟がずらっと出てくるとなるとお手上げ状態でした。最後まで読むのに根気が要ります。2022/10/25
ようはん
18
信長は丹羽長秀や秀吉を抜擢して父親時代からの重臣と肩を並べる存在にし、秀吉は若い子飼いの家臣を育成したが家康も同様に同世代で家臣の中ではそこまで高い地位では無かった本多忠勝や榊原康政を活躍させて秀吉政権の頃には酒井石川の家老クラスを凌ぐ名声を得させていた。織田豊臣徳川と来て面白かったので他の大名家のバージョンも見てみたい。2022/07/23
田中峰和
6
家臣団の系図とあるが、徳川家に直接かかわる正室や側室、子どもたちについても紹介されている。二人の正室に十七人の側室に、十一人の息子と五人の娘が生まれている。子どもたちが政治の道具として有効なのは武家社会では当然のこと。家康も小牧・長久手の戦いの和睦の道具として秀吉から彼の妹朝日姫を正室に迎えさせられた。秀吉は妹を離縁させてまで嫁入りさせたのだから酷いものだ。一口に三河譜代といっても、家格によって婚姻関係が結ばれるので、階層が違えば成り立たない。だが、家柄より世評が重視されたのは封建制からの脱皮のようだ。2022/10/10
y yoshi (イツモ ホンヲ ハナシマセンデシタ)
5
珍しく新刊で買った本。なんかこういう本を読むと読みたい本が増えて悪循環になる気がする。2020/03/13
onepei
4
「十六松平」はけっこうこじつけ2020/02/20
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