角川新書<br> 理学博士の本棚

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理学博士の本棚

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  • サイズ 新書判/ページ数 312p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040823096
  • NDC分類 019
  • Cコード C0295

出版社内容情報

若い頃に読んだ本が、その後の人生に大きな影響を与えることがある――。テレビや雑誌、メディアで活躍する「科学の伝道師」にして、京大人気No.1教授が、青春時代に大きな感銘を受けた意外な中古典の名著12作品を紹介。あらすじ、著者紹介、本文からのピックアップ、そして「鎌田の解読」として、著者がどうその本を読み、科学者としての視座を作ってきたかを語る!


[本書の内容]

第1冊 寺田寅彦『天災と国防』
第2冊 野口晴哉『風邪の効用』
第3冊 立花 隆『青春漂流』
第4冊 畑 正憲『ムツゴロウと天然記念物の動物たち』
第5冊 サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
第6冊 ミヒャエル・エンデ『モモ』
第7冊 アラン『幸福論』
第8冊 伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』
第9冊 手塚治虫『火の鳥』
第10冊 トーマス・マン 『トーニオ・クレーガー』
第11冊 ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』
第12冊 勝 海舟『氷川清話』

内容説明

若い頃に読んだ本が、その後の人生に大きな影響を与えることがある―。テレビや雑誌、メディアで活躍する「科学の伝道師」にして、京大人気No.1教授が、青春時代に大きな感銘を受けた意外な中古典の名著12作品を紹介。あらすじ、著者紹介、本文からのピックアップ、そして「鎌田の解読」として、著者がその本をどう読み、科学者としての視座を作ってきたかを語る!

目次

寺田寅彦『天災と国防』―「天災は忘れた頃にやってくる」。現代社会の問題を予言する災害に関するアンソロジー
野口晴哉『風邪の効用』―「もともと頭よりも体のほうが賢い」。体が本来持つ力に着目し病気に対する考え方を一変
立花隆『青春漂流』―「知の巨人」が切りとる、青春の荒波に揉まれながらもたくましく、しなやかに生きる若者たちの熱い戦い
畑正憲『ムツゴロウと天然記念物の動物たち』―「実物を眺め、真理に接する」。動物学者による自然と人間の魂の美しい交流記録
サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』―「自分の知力のサイズを知る」。現実の自分を教えてくれる青春小説の金字塔
ミヒャエル・エンデ『モモ』―「時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしている」。哲学的示唆に富む児童文学
アラン『幸福論』―「心配のある時には理屈を考えたりしてはいけない」。フランス最大の思想家による魅力的な名言の宝庫
伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』―「スパゲッティの正しい食べ方」とは。海外との常識の違いを浮き彫りにするカッコイイ大人のためのエッセイ集
手塚治虫『火の鳥』―不世出の天才が、生きるとは、幸せとは、文明とは何かを問いかける、人間の葛藤のすべてを詰め込んだ壮大な一大叙事詩
トーマス・マン『トーニオ・クレーガー』―「あなたはね、違う道に迷いこんでしまったのよ」。生き方や人生の目的についても教えてくれる青春の書
ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』―「さもないと車輪の下に圧しつぶされてしまうよ」。若者の鬱屈した魂の叫びを鮮やかに描き出した名著
勝海舟『氷川清話』―「批評は人の自由、行蔵は我に存す」。洒脱でユーモアあふれる表現の中に、辛辣な世評と人物評が織り込まれた談話録

著者等紹介

鎌田浩毅[カマタヒロキ]
1955年、東京都生まれ。筑波大学附属駒場中学・高校を経て、79年東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)地質調査所、米国内務省カスケード火山観測所を経て、97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。理学博士(東京大学)。日本地質学会論文賞受賞。専門は火山学・地球科学・科学コミュニケーション。テレビや講演会で科学を明快に解説する「科学の伝道師」。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

87
鎌田先生による読書案内です。12冊の本だけですが、その内容をまずピックアップし、あらすじ、著者の紹介、鎌田先生の解読(これが一番肝ですが)、ポイント、次に読みたい本(10冊前後の紹介)とあります。ですので12冊とはいうものの全体ではかなりの本になります。12冊の本は、寺田寅彦から始まり、畑正憲、エンデの「モモ」、手塚治虫の「火の鳥」、トーマス・マン、ヘルマンヘッセ、勝海舟など幅広です。参考になります。2024/05/17

kubottar

24
理学博士らしからぬ本が多いので驚く。昔、興味はあったがスルーしていた「モモ」が読みたくなってきた。2020/03/10

tolucky1962

11
火山学,地球科学の京大教授2020年の著。多くの読書書を書いている。青春時代読んだ12冊を紹介。タイトルは,天災と国防,風邪の効用,青春漂流,ムツゴロウと天然記念物の動物たち,ライ麦畑でつかまえて,モモ,幸福論,ヨーロッパ退屈日記,火の鳥,トーニオ・クレーガー,車輪の下,氷川清和。本文ピックアップ,本のあらすじ,著者はどんな人,著者の解読,本書のポイント,次に読みたい本。比較的新しい中古典を取り上げ。学生に広い質問を受け付け人気の授業をする。複数訳書の比較法も紹介。どの本も学ぶべき内容がある。 2020/05/02

回天アセロラ

9
私の最近のトレンド著者である鎌田浩毅さんの青春時代のおすすめ本を紹介なさっている。全部読んだことないので、片っ端から読書メーターの読みたい本リストに追加し、早速図書館に予約しました。2020/06/11

キョートマン

8
地震学が専門の京大教授鎌田先生のお気に入りの本12冊が紹介されている。その12冊それぞれに、読み終わった後にさらに読みたい本が15冊くらい紹介されている。私も色んなジャンルの本をたくさん読んでみたいなー2020/05/25

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