角川新書<br> 日露外交―北方領土とインテリジェンス

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角川新書
日露外交―北方領土とインテリジェンス

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  • サイズ 新書判/ページ数 280p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040821443
  • NDC分類 319.103
  • Cコード C0231

出版社内容情報



佐藤 優[サトウ マサル]
著・文・その他

内容説明

戦後70年を過ぎたが、北方領土交渉は実際には進捗したのか、後退したのか?ソ連時代からあの国と交渉をし、いまも分析を続ける著者が交渉の実態を解説する。現役外交官時代、ソ連崩壊期に匿名で緊急出版した論稿『ソ連の「ほんとうのホント」』を特別掲載。外交分析に必要な内在的論理は、今も変わっていないのである。

目次

第1部 極東新時代(地政学的状況の変化;ベレゾフスキーは日本に好意的だった ほか)
第2部 毒蛇と毒サソリ(「事態を力で封じ込めろ」ロシアからウクライナへのメッセージ;応援できない毒蛇と毒サソリの戦い ほか)
第3部 外交という戦争(対露制裁と日露関係;ロシアに送った好意的メッセージ ほか)
第4部 北方領土(得点を狙う首相に不安;メドベージェフの北方領土視察表明は日本大使館の怠慢だ ほか)
特別掲載 ソ連の「ほんとうのホント」(なぜ、バルトは泥沼に陥ったのか;先祖返りする諸民族)

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として、対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、以後東京拘置所に512日間勾留される。09年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し、外務省を失職。05年に発表した『国家の罠』(新潮文庫)で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。翌06年には『自壊する帝国』(新潮文庫)で第5回新潮ドキュメント賞、07年第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Happy Like a Honeybee

5
巻末にある作品はロシア情勢を俯瞰できる手掛かりに。 2〜30年経ても、民族の内在的論理は大きな変化がないのか。 中国を牽制するためにもロシアとの協力は不可欠だ。2017/07/25

元よしだ

3
ぶつ切り記事~~ ほぼほぼ流し読み~2018/08/16

たけふじ

2
筆者が述べるのは「北方領土問題でロシア外務省は譲歩をするつもりがない」ということ。だからこそ、外務省界隈から漏れ聞こえる「日本の法的管轄が認められなければ経済活動を行わない」という一見愛国的に見える提案は領土を放棄するのと同じことだ、と言い切る。そこで必要になってくるのが、日本の法律からでもロシア法からでも解釈できる「擬制」をつくること。恐らく16年末の長門会談の成果がこれになってくるのかと思うが、果たして外務省がどれだけの力を発揮できるのだろうか。会談から1年3カ月経ったが、明るい話は聞こえてこない。2018/02/25

モビエイト

2
日露関係、特に北方領土が解決するのかが一番な関心事項で佐藤さんの見解を知りたくて読みました。 なかなか難しいですが、プーチンの時を逃したら無理かもしれませんね。2017/06/29

たぬきち

2
別の本で新聞そのままであったならインフォメーションだが、それを切り抜いて部類ごとにまとめるとインテリジェンスになると話していたと記憶している。 前半はまさにそれであり2013~2016年の日露外交について佐藤氏の考察を加えてさらにレベルの高いものとなっている。 日露交渉の背後に見えるアメリカの存在を以前からロシアの声を通じてつついていたとは嫌らしい。けれどもロシアの声は日本語版もあるのに日本のメディアでこのメッセージが取り上げられない違和感の方が強い。 2017/06/22

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