出版社内容情報
東京しか見ない”グローバルエリート”へ、現役外交官が警鐘を鳴らす!外国に対し、「日本のマネばかり」「石油が出るだけのラッキーな国」と上から目線を続ける日本の”グローバルエリート”。中国、韓国、そしてドバイでさまざまな外国人と交流を持つ現役外交官が本気で警鐘を鳴らす。
はじめに 日本、一歩前に
第1章 日本が知らない世界
スンニ派とシーア派が机を並べて/アラビア語が通じないタクシー/国際社会の注目は東アジアより中東?/ランチの話題はWagyuとシャンパン/アラブの気配りと連係プレー/冷静な中国エリート/日本の子はいいな、僕らの半分しか勉強しない/東大生も北京大生に負ける?/
第2章 「優秀な日本はどこへ?」――知日派の指摘
日本人は「歩くコーラン」/日本もスポイルされている/日本はあこがれのファイターだったが……/日本は人を呼ばなくなった/日本に住むと子供の勉強が遅れる?/韓国企業のお手本は松下幸之助
第3章 どの国も必死に国づくり
「ひ孫はまたラクダに乗っているかもしれない」/「中国が好かれていない」現実を直視/ごう慢を戒める韓国財閥トップたち/金融危機を経て体質強化/韓国版「少年よ大志を抱け」/中国は中の下の途上国/「バランスの取れた日本観」という自己イメージ
第4章 日本ビジネスは強い?
日本企業の存在感が小さい!/中国企業の方が日本より魅力、仕事も熱心/日本人は営業をせず、準備をしない?/「おもてなし」の盲点/本社こそ問題/日本は「人」が弱い?/伝統文化ビジネス/「新興国はラッキーなだけ」vs「日本は努力不足」
第5章 途上国、グローバリゼーション、国力
途上国キャッチアップとは?/グローバリゼーションは「拒否」すればいいのか/インド人とレバノン人/中国はグローバリゼーションで伸びた/日本の怠慢、世界の努力/国の栄枯盛衰、ハードパワーとソフトパワー/グローバル時代に求められるもの
第6章 外から学ばなくなった日本
「日本がイチバン」/日本は、知をリスペクトする社会か/人間関係重視では、世界とたたかえない/「きょろきょろ」はもうやめる?/古今東西、外から学ぶ国が伸びる/日本が世界から学ばなくなった、四つの要因/日本は町のネズミ? 田舎のネズミ?/技術だけで日本経済が成功したわけではない/中韓への反感とグローバリゼーション
第7章 日本の常識と世界のギャップ
メディアの副作用/国際社会の「大人の常識」/一人では生きていけない/外交の敵は全能感と無力感/中韓もヨーロッパもみな懸命に努力/韓国の知的武装と日本のノーガード/日本社会も変わる
第8章 アウェーでの日本発信
近い国は相互理解が難しい/放置せず一歩ずつでも/韓国は歴史に弱い?/日本発信あれこれ/北朝鮮――韓国で聞いたホンネ
結び 「接戦の時代」と日本
道上 尚史[ミチガミ ヒサシ]
1958年、大阪府生まれ。外務省在ドバイ大使館勤務。
東京大学法学部卒、ソウル大学大学院外交学科修学、米ハーバード大学修士過程修了。これまでに外務省アジア局、経済局、在ジュネーブ代表部、在韓国大使館などでの勤務経験をもつ有し、世界経済とアジアの政治安保に通じた外交官。アジアを欧米から見、日本をアジアから見てきた。ドバイには2014年8月に赴任。
内容説明
先進国と途上国の格差は縮小し、各国がしのぎを削る「接戦の時代」。しかし日本のエリートは今も「日本が一番」の幻想の中にいる。諸外国の成功に「ずるい」か「ラッキーなだけ」と上から目線。これでいいの?世界ビジネスの最前線ドバイで、中国、韓国で、現役外交官が実態に切り込む。
目次
第1章 日本が知らない世界
第2章 「優秀な日本はどこへ?」―知日派の指摘
第3章 どの国も必死に国づくり
第4章 日本ビジネスは強い?
第5章 途上国、グローバリゼーション、国力
第6章 外から学ばなくなった日本
第7章 日本の常識と世界のギャップ
第8章 アウェーでの日本発信―中・韓・ドバイ現地レポート
結び 「接戦の時代」と日本
著者等紹介
道上尚史[ミチガミヒサシ]
駐ドバイ総領事。1958年大阪生まれ。東京大学法学部卒。1983年外務省入省。ソウル大学で韓国語研修、ハーバード大学で修士。在中国大使館公使、在韓国大使館総括公使などを経て、2014年8月ドバイへ。外務省きっての東アジア通。海外で日本を発信する講演や新聞寄稿等も多く行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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