角川新書
ミュシャのすべて

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040820811
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0271

出版社内容情報

日本初上陸! ミュシャの代表作《スラヴ叙事詩》全作品を徹底解説!2017年3月より、日本で初公開されるアルフォンス・ミュシャ晩年の超大作《スラヴ叙事詩》、全20作を詳解! 
また人気の商業ポスター、装飾パネルから、挿絵、工芸デザイン、油彩画まで、ミュシャの全生涯における作品180点を、オールカラーで紹介します。

■主な収録作品
・ポスター・装飾パネル画/《ジスモンダ》、《椿姫》、《サラ・ベルナール》、《四季》、《黄道十二宮》、《サロン・デ・サン》、《メディア》、《ハムレット》、《トスカ》、《四つの花》、《四芸術》、《夢想》、《四つの宝石》、《四つの星》、など
・油彩画/《ポエジー》、《クオ・ヴァディス》、《ウミロフ・ミラー》、《百合の聖母》、《ハーモニー》
・書籍/『白い象の伝説』、『主の祈り』、『装飾資料集』
・工芸品/《ラ・ナチュール》、《岩に座る裸婦》、紙幣のデザインなど
・チェコ時代のポスター/《ヒヤシンス姫》、《ソコル祭》、《イヴァンチッツェ地方祭》、《ズデンカ・チェルニー》、《ロシア復興》、《スラヴ叙事詩》展ポスターなど
・油彩画/《女占い師》、《異教の彫像をもつ女》、《星》、《巫女》、《眠れる大地の春の目覚め》など
・《スラヴ叙事詩》全20作
1 原故郷のスラヴ民族/2 リューゲン島(ルヤ―ナ島)でのスヴァントヴィート祭/3 スラヴ式典礼の導入/4 ブルガリア皇帝シメオン/5 プジェミスル・オタカル2世/6 東ローマ皇帝として戴冠するセルビア皇帝ステファン・ドゥシャン/7 クロムニェジーシュのミリーチ/8 グリュンヴァルトの戦いの後/9 ベツレヘム礼拝堂で説教をするヤン・フス師/10 クジーシュキでの集会/11 ヴィートコフ山の戦いの後/12 ヴォドニャニでのペトル・ヘルチツキー/13 フス派の王イジー・ス・ポジュブラト/14 ニコラ・シュヴィッチ・ズリンスキによるシゲトヴァールの対トルコ防衛/15 イヴァンチツェの兄弟団学校/16 ヤン・アモス・コメンスキーのナールデンでの最後の日々/17 聖アトス山/18 スラヴの菩提樹の下でおこなわれる「オムラディナ」の誓い/19 ロシアの農奴制廃止/20 スラヴ賛歌

■解説(掲載順)
冨田章(東京ステーションギャラリー館長)
白田由樹(大阪市立大学大学院文学研究科准教授)
小野尚子(兵庫県立美術館学芸員)

●総論 「ミュシャ芸術の本質――祖国を愛した時代の寵児」 解説:冨田章(東京ステーションギャラリー館長)
●Chapter1 パリでの飛躍 挿絵画家からポスター作家へ
「ミュシャとサラ・ベルナール」 解説:白田由樹(大阪市立大学大学院文学研究科准教授)
●Chapter2 パリ時代II ポスター画黄金期 
「ミュシャとパリ万国博覧会」 解説:小野尚子(兵庫県立美術館学芸員)
●Chapter3 祖国のために アメリカからチェコへ 
「チェコ時代のミュシャ」 解説:小野尚子(兵庫県立美術館学芸員)
●Chapter4 《スラブ叙事詩》 祖国への祈り 
「《スラヴ叙事詩 》秘話」 解説:小野尚子(兵庫県立美術館学芸員)
1 原故郷のスラヴ民族/2 リューゲン島(ルヤ―ナ島)でのスヴァントヴィート祭/3 スラヴ式典礼の導入/4 ブルガリア皇帝シメオン/5 プジェミスル・オタカル2世/6 東ローマ皇帝として戴冠するセルビア皇帝ステファン・ドゥシャン/7 クロムニェジーシュのミリーチ/8 グリュンヴァルトの戦いの後/9 ベツレヘム礼拝堂で説教をするヤン・フス師/10 クジーシュキでの集会/11 ヴィートコフ山の戦いの後/12 ヴォドニャニでのペトル・ヘルチツキー/13 フス派の王イジー・ス・ポジュブラト/14 ニコラ・シュヴィッチ・ズリンスキによるシゲトヴァールの対トルコ防衛/15 イヴァンチツェの兄弟団学校/16 ヤン・アモス・コメンスキーのナールデンでの最後の日々/17 聖アトス山/18 スラヴの菩提樹の下でおこなわれる「オムラディナ」の誓い/19 ロシアの農奴制廃止/20 スラヴ賛歌
●年表―ミュシャの生涯と作品

堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館)[サカイ アルフォンス ミュシャカン サカイシリツブンカカン]
アルフォンス・ミュシャ(1860?1939)の生涯にわたる作品と関連作家の作品、合わせて約500点を所蔵。初期のパリ時代から故国チェコでの晩年期のものまで、ポスター、装飾パネル、素描、油彩画、彫刻、工芸など数々の作品を展示し、さまざまなテーマでその創作活動を紹介している。

内容説明

近代アール・ヌーヴォーの巨匠アルフォンス・ミュシャの代表作である“スラヴ叙事詩”や、人気の商業ポスター、装飾パネルから、挿絵、工芸デザイン、油彩画まで、ミュシャの魅力あふれる作品180点をオールカラーで紹介。

目次

1 パリでの飛躍―挿絵画家からポスター作家へ(ミュシャとサラ・ベルナール;初期の挿絵 ほか)
2 アール・ヌーヴォーの旗手として―ポスター画黄金期(ミュシャとパリ万国博覧会;装飾パネル ほか)
3 祖国のために―アメリカからチェコへ(チェコ時代のミュシャ;チェコ時代のポスター ほか)
4 スラヴ叙事詩―祖国への祈り(スラヴ叙事詩秘話;原故郷のスラヴ民族 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

91
アールヌーヴォーの寵児として活躍したデザイナーの顔とスラブ民族の歴史と精神を描き続けた愛国的な画家としての顔の二つの顔を持つミュシャ。フルカラーで観れてかなりお得な一冊。2017/08/11

NAO

79
有名なサラ・ベルナールのポスターだけでなく、挿絵画家時代の作品『白い象の伝説』の挿絵、各種広告ポスター、そして大作『スラブ叙事詩』20作がフルカラーで掲載されている。すべての絵が新書サイズに縮小されてしまっているため『スラブ叙事詩』のあの圧倒的な迫力は伝わっては来ないが、20作すべてが解説付きというのが、ありがたい。ミュシャの作風や芸術観、故郷への思いなどを知るうえでとても参考になる。2017/03/25

依空

75
ミュシャというとポスターや装飾パネルといったグラフィック・デザイナーとしての活躍に目を向けがちですが、本書では歴史画家としてのミュシャにも焦点を当てた内容になっています。特に「スラブ叙事詩」20点の制作に至るまでの経緯や、20点の一枚一枚に丁寧な解説がついているので、国立新美術館にて開催中の「ミュシャ展」の予習本としても最適な本でした。新書ですが、フルカラーな上に作品も豊富に掲載されており、ミュシャファンだけでなく入門書としても満足出来る内容ではないでしょうか。この本を片手に美術展に行くのが楽しみです。2017/03/11

こーた

72
アールヌーヴォーの旗手ミュシャと、歴史画家ムハ。物語を切り取る挿絵画家としてのキャリアが、歴史画にストーリーをあたえる。舞台装飾の経験が、絵の中に巨大な空間を生み出す。商業デザイナーとしての技術が、退屈な歴史画をきらびやかに縁取り、人々にうったえかける訴求力をもたらす。バラバラに描かれた人びとが、絶妙なバランスで配置されて、巨大な一枚の絵の中で、見事な調和をなす。ミュシャとムハ、まったく異なるふたつの顔が、壮大なスラヴ叙事詩のなかで、融合する。⇒2017/06/23

佐島楓

67
新書とは思えないカラーページの鮮やかさである。レイアウトの斬新さやペンタッチ、色の濃淡が堪能できてとてもよかった。ミュシャ展は絶対に行ってみたい。2017/01/31

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