出版社内容情報
王室の宝物殿から宝物がぬすまれた! クマの王様は見張役のガチョウのガーウェインを疑う。信じていた友人たちにも背をむけられ、怒り絶望したガ-ウェインは姿をけしてしまう。そして真犯人は…? それぞれが自分の弱さに苦しみ許し合うようになるまでを、温かいユーモアで描く。 小学校中学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うー(今年も遅くなります)
21
親愛なる王の宝が盗まれた。宝物殿のカギを持つのは王へ忠誠を誓う気高き見張り役主任・ガーウェインと王様の2人だけ。王が盗む筈はない、となると?。。おいおい、冤罪じゃないか😰!ガーウェイン、王、友人たち、真犯人の心情など、読みやすいけれどしっかり読み応えのある児童書だった。2023/04/06
ぼんくら
18
冤罪と許しのお話。絵も文もスタイグ。とてもいいお話です。2014/06/23
april-cat
17
永らく積読状態だったのをついに解消。全く違うストーリーだけど、登場人物たちがいろいろと気持ちを反芻するところや、ちょっとこの先どうなるのだろう、というサスペンス感(?)がロバのシルベスターやアイリーンと似てる気がする。これがスタイグの持ち味なのかな。2013/05/09
光
11
娘の本棚から。さらりと軽く読めるかと思いきや、ドキリとさせられる内容でした。宝物が盗まれ、鍵を持っているガーウィンが疑われます。人の心のはかなさ。苦悩が見事に描かれていました。児童書だけど、大人が読んでも考えさせられる良書だと思います。2015/01/07
ヒラP@ehon.gohon
10
信頼が疑心暗鬼になり、冤罪のため罰せられようとしたガーウェイン。 怖さのため名乗りを上げられず、ガーウェインを落とし込んだことで、罪悪感を深める真犯人のデレック。 ガーウェインが犯人でないことを知った王様は、ガーウェインを疑ったことを悔やみ、街のみんなもことの顛末に振り回せれます。 信頼って、結構もろいものだと語られているように思いました。 でも、信頼を回復するところはとても興味深いものです。 この物語の中に、真の悪者はいないのでしょう。 わかりやすい物語ですが、意外と奥深く考えさせられる内容でした。 2015/08/03