角川新書<br> 政府は必ず嘘をつく (増補版)

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角川新書
政府は必ず嘘をつく (増補版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040820606
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C0295

出版社内容情報

国民が政策で疑問に思うことは、すべて同一線上にあった――

「国民に真実が閉ざされる中、これからの時代をどう生き抜いていけばいいのか」。
 9・11以降、貧困化が加速するアメリカの惨状に3・11後の日本が酷似し、「ショック・ドクトリン」により格差が進んだアメリカを検証しながら、悪い情報は隠ぺいされる中、いかに真実に近づけるかを追った『政府は必ず嘘をつく』。東日本大震災から1年後の2012年2月に刊行した同著で警告した懸念事項の数々が、次々に現実となっている。原発事故・放射能に関する情報隠ぺい、ISDS条項(投資家対国家間の紛争解決条項)の怖さも知らずに推し進めるTPP、日本が世界に誇る医療制度である国民皆保険の存続危機とジェネリック医薬品をめぐるアメリカの狙いなど。2012年以降に起こっている諸問題に早くから警鐘を鳴らしていた同著は、その原点をとらえたものとして、今こそ読んでもらいたい内容といえる。
 さらに増補版では、巻末に袋とじで、安倍政権下でついに調印されたTPPの国民に知らされていない真相、導入後も否定的な意見が後を絶たないマイナンバー制度の危険な罠などについて緊急レポート。
 国政選挙を控え、与党が3分の2を占めた後に進めようとしている強権的な政治に対して、国民は何を考え、どう行動をとればいいのか。真実の情報を見抜くことの大切さと、国民が今やるべきことは何かについてまとめていく。

増補版まえがき
プロローグ:ウォール街デモが意味するもの
第1章:政府や権力は嘘をつくものです
第2章:「違和感」という直観を見逃すな
第3章:真実の情報にたどりつく方法
エピローグ:3・11~未来へ
巻末袋とじ

【著者紹介】
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内容説明

あなたはいくつ見抜けるだろうか?9.11と3.11の共通点、テロ報道の表裏、国際機関の真の狙いに、SNSの思考停止効果…etc。嘘と真実がますます見分けにくくなる今、決して騙されない秘策を未公開情報と共に大公開!

目次

プロローグ 「ウォール街デモが意味するもの」
第1章 「政府や権力は嘘をつくものです」(「ただちに健康に害はない」には気をつけろ―9・11作業員の警告;「情報隠ぺい」が作ってきた世界の原発の歴史;御用学者の作り方 ほか)
第2章 「違和感」という直感を見逃すな(「民主党と共和党、どっちが貧困を悪化させますか?」;「民主化革命」という名の新しい侵略;報道されなかったもうひとつのリビア ほか)
第3章 真実の情報にたどりつく方法(市場化を導入するための国民“洗脳”ステップ;腑に落ちないニュースは、資本のピラミッドを見る;ニュースに登場する国際機関の裏をチェック! ほか)
エピローグ 「3・11から未来へ」

著者等紹介

堤未果[ツツミミカ]
国際ジャーナリスト。東京都生まれ。ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士号取得。国連、アムネスティ・インターナショナルNY支局員、米国野村證券を経て現職。日米を行き来し、各種メディアで発言、執筆・講演活動を続けている。多数の著書は海外で翻訳されている。『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』で日本ジャーナリスト会議黒田清新人賞、『ルポ 貧困大国アメリカ』(3部作、岩波新書)で日本エッセイストクラブ賞、新書大賞受賞。近著に『沈みゆく大国アメリカ』(2部作、集英社新書)、『政府は必ず嘘をつく増補版』(角川新書)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

78
★★★☆☆TPPによって日本の国民皆保険制度が骨抜きにされるというのは筆者がこれまでも主張してきた。TPPで薬価が上がると、①は薬は保険外に、②自己負担が三割から七、八割に上る、③病院の診断報酬が減り、病院が倒産を回避するために自由診断メニューを増やしたり、お金のある患者を優先的に選ぶようになる。TPPで74000人も日本で失業者が出るという。TPP条約のISDS裁判によって邪魔な日本の制度は骨抜きにされるだろう。ISDS裁判は勝訴したらその国の議会を通さずに法律を緩められるのだ。2016/10/04

壱萬参仟縁

49
TPPでも政府は噓をつく:2010年10月突如としてマスコミに現れた。投資家や企業にとってバラ色の未来。ISDS条項(企業利益を損なう規制には、国を相手に訴訟を起こす権利)付き(76頁)。従順な人間を作る教育ファシズム:アメリカの失われた10年で最も打撃の公教育。コーポラティズムで、愛国者法と落ちこぼれ法が、異なる意見をつぶす空気拡大をもたらす(146頁)。民主主義の基本は少数意見の尊重で、最後に多数決だったはず。米国から翻って日本の原発で、東電は、瓦礫処理にかかる費用を一切負担しなくていいどころか、2016/12/11

よこしま

33
増補版を出すということは、予想以上に国が危ないというサインです。◆再読することで忘れかけていたことを思い出しただけでなく、理解度が増したかも。◆原発事故の隠蔽もTPP、イスラム圏の紛争、ショック・ドクトリンのことも堤さんが根っこを掴んだ感じです。《コーポラティズム》政府が代理店を通じグローバル企業と癒着し、メディアも吸収。一部のための政治になり、国民には情報どころか選択肢も与えぬ非道。あえてリベラル×保守に見せかけ、実は両者とも企業からの献金で意味がない。デモや選挙も緻密な計算で行われていたものでした。↓2016/05/08

ごへいもち

20
いつもながら知らない事ばかり。そしてウンザリする事ばかり。怒る💢気力も出ない、じゃいけないんだけど。とりあえず何でも鵜呑みにしないことかな2021/05/24

Yuzu

16
世界はグローバル資本に席巻されている。政府も一体。 自分の頭で考えることが大事。(特にTPP) 政府は、同時多発テロや東日本大震災等の大事件で国民の注意が向いている時に、新自由主義的な政策を推し進める。米国の落ちこぼれゼロ法案では、教育現場に企業の競争原理導入し落ちこぼれが増え「経済徴兵制」で戦争へ・・。  加計学園の元凶の経済特区制度は、民間人が決めているらしい。岩盤規制や行政が歪められるといってるのは、グローバリストVS反グローバリストの争いなのかなぁ。袋とじは知る権利を奪ってると思います!2017/08/05

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