角川新書<br> 戦争・天皇・国家―近代化150年を問いなおす

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角川新書
戦争・天皇・国家―近代化150年を問いなおす

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040820330
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0221

出版社内容情報

なぜ日本は変わらないのか? 戦後論だけでは語りえない国家の本質とは? ノンフィクション作品を通じ様々な角度から日本国の骨格を明らかにしてきた猪瀬直樹に、戦争を体験したジャーナリスト・田原総一朗が問う。

内容説明

なぜ日本は変わらないのか?戦後論だけでは語りえない国家の本質とは?ノンフィクション作品を通じ様々な角度から日本国の骨格を明らかにしてきた猪瀬直樹に、戦争を体験したジャーナリスト・田原総一朗が問う。

目次

序章 「戦後レジーム」ではなく「黒船レジーム」で考えよ(黒船の恐怖が大日本帝国を生んだ;肥大化する「黒船レジーム」の問題点 ほか)
第1章 近代国家「日本」の誕生(国難は黒船来航から始まった;維新は天皇の奪い合いだった ほか)
第2章 意思統合不能が戦争を起こした(太平洋戦争はなぜ始まったのか;満州事変以後暴走する関東軍 ほか)
第3章 戦後日本はこうして形づくられた(マッカーサー来日;テル・ジ・エンペラー ほか)
第4章 「ディズニーランド」化した日本(エコノミックポリティクスの時代;東京オリンピック ほか)
第5章 黒船の呪縛を乗り越える(歴史の終わり;戦後リベラルの行方 ほか)
終章 アメリカにできない交渉で力を発揮せよ(国家論のタブーを打ち破れ;交渉力を発揮せよ ほか)

著者等紹介

猪瀬直樹[イノセナオキ]
作家。1946年長野県生まれ。87年『ミカドの肖像』(小学館)で第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2002年6月末、道路公団民営化委員に任命される。2012年に東京都知事に就任。2013年12月、辞任

田原総一朗[タハラソウイチロウ]
ジャーナリスト。1934年滋賀県生まれ。60年早稲田大学文学部卒業。同年岩波映画製作所入社。64年東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年フリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

55
★★★★☆四月二十九日の天皇誕生日に東條英機以下二十八人のA級戦犯が起訴された。つまり、「天皇の戦争責任は不問に付したけど代わりに東條を起訴したのだから忘れるのな」というメッセージが暗に込められている。翌年の五月三日の憲法記念日もそう。「東京裁判の開廷した日だから忘れるな」というメッセージです。その後、東條たちを処刑したのは十二月二十三日。当時の皇太子、すなわち、今上陛下の誕生日です。(P143)2017/01/28

モモのすけ

14
田原総一朗と猪瀬直樹の対論を軸に、黒船から現代までを概観し、終章で今後日本はどうすべきかまでまとめている。いまの集団的自衛権の問題もこれを読んでよくわかった。日本はアメリカの属国だから要請されたら断れないよね。「日本についても、アメリカの占領が終わった後もいまにいたるまで軍事的支配が続いているという現実を認識しないといけない」2015/07/19

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

13
【1回目】動きやすい軍隊(自衛隊)を持つのではなく、第9条を最大限に活かした、タフな交渉のできる信頼される国家(積極的平和外交)を目指すべきだとする田原さんの言葉に集約されると思う。2015/07/18

モビエイト

1
歴史を正しく理解する事が、これからの日本を正しく先導できる近道であると感じました。理想はあるけれど現実的に解決、方向性を決める事の大切さを感じました。2016/06/05

あんも

1
猪瀬、田原の対談がメイン。前半の猪瀬のレポートが秀一。戦後レジュームでなく黒船レジュームから考える必要を説く。昭和初期の満州事変あたりの捉え方が個人的には違う。満州事変あたりまでは日・英・米・独・蘭等の列強国の帝国主義国家間の中国やアジアへの侵略合戦。正しい戦争だとは言わないが喰うか食われるかの戦い。日本もそこで止めておけばよかった。日米開戦は愚策。スタートは帝国主義国家間の争いであったが気がつけば梯子を外されたのが日・独。これからの国家観は、読むに値する。2015/08/20

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