角川新書<br> 本当に日本人は流されやすいのか

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角川新書
本当に日本人は流されやすいのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040820293
  • NDC分類 361.42
  • Cコード C0295

出版社内容情報



施 光恒[セ テルヒサ]
著・文・その他

内容説明

日本人は権威に弱く、同調主義的であるという見方が根強くある。だが、本来、日本人は自律性、主体性を重んじてきた。改革をすればするほど閉塞感が増すという一種の自己矛盾の現状の中で、日本人の自律性と道徳観、および真っ当な国づくりについて論考していく。

目次

第1章 同調主義的で権威に弱い日本人?(「同調主義的な日本人」というイメージ;「忖度」という言葉の流行 ほか)
第2章 日本文化における自律性―ベネディクト『菊と刀』批判を手がかりに(「恥の文化」と「罪の文化」;ベネディクトの分析に対する疑問 ほか)
第3章 改革がもたらす閉塞感―ダブル・バインドに陥った日本社会(問題の所在;やる気を失った日本のビジネスマン ほか)
第4章 「日本的なもの」の抑圧―紡ぎだせないナショナル・アイデンティティ(近代化のなかでの日本的なもの;「グローバル・スタンダード」の流行 ほか)
第5章 真っ当な国づくり路線の再生(二つの方法;変えにくい半ば無意識の心理的傾向性 ほか)

著者等紹介

施光恒[セテルヒサ]
1971年、福岡県生まれ。政治学者。九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、英国シェフィールド大学大学院政治学研究科哲学修士(M.Phil)課程修了。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。博士(法学)。専攻は政治理論、政治哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 旧柏バカ一代

25
日本人は他人を見て行動する。日本の怪談は因果応報なタイプが多く、悪い事をすると被害者から報復を受ける。キリスト教文化圏は自己主張する文化で、自身の意思を優先する。怪談では法律を破った者が、神からの裁きを受けて苦む物が多い。第二次産業主体の時代では他人の目を気にする日本人の特徴は合致し発展したが、1990年代辺りから齟齬が出て来た。構造改革を断行しようとしたがどうもシックリ来ない。だって参考にしているのはキリスト教文化の法律重視の改革で日本人には合ってないようだ。日本は独自の改革を開発するしかないらしい。2020/06/03

hk

24
「日本には封建的なものがいたるところに残っているため、市民社会の熟成が阻害されている。そしてバブル以降の経済停滞は封建的な日本型経営慣行などが原因だ。だから経済成長路線にもどすために”構造改革”をなさねばならぬ」 と1990年代中葉から経済や教育現場において鳴り物入りで開始されたのが構造改革だ。しかし構造改革をすればするほど日本経済は低迷し、世の中には閉塞感が広がっていく… 本書はこの悪循環の要因を「そもそも日本人は自律性や主体性がなく、流されやすいのか?」というラディカルな問いに立ち返って論考している。2018/09/20

Tatsuya9

13
長年、無意識的に抱いてきた疑問を払拭してくれた良書。日本人には、欧米とは違う自律を確立する形がある。ベネディクトの「恥の文化」という捉え方は一面的であり、的を得ておらず適当ではない。民話や怪談、国語の教科書からも文化の違いが垣間見える。▼グローバル化(実質は欧米化)の名の下に行われる構造改革は表面的であり、日本人の中で無意識に根付いたものとは違うものであるため馴染まない。▼かなり勉強になった。施光恒氏は『英語化は愚民化』でも感じたが、鋭い指摘が多く、日本が辿るべき道の本質を捉えている学者の1人だろう。2020/03/29

父さん坊や

12
これは良書と言える。著者の渾身の思索から来たものだ。ただし彼の言うことは一応の首肯ができるものだが、それを実行に移すにはリスクがある。日本社会の土台を為す権利や契約、近代的な概念まで突き崩そうという動きに繋がりかねず、無責任な議論を促しかねない。そうは言っても西洋の衝撃をいかに受け止め直すか、何度か読み直したくなる本だ。2018/12/09

ふたば

11
日本と欧米の「自律的」には大きな違いがある。日本の自律性は、他国のモノとはかけ離れている。日本人は他者との関係性で、欧米は自分視点から、自分の立ち位置を決定する。戦後、欧米は日本の文化にその非を見出し、日本のメディアや識者(の一部)がそれに乗っかってしまった。日本的なものがどんどん否定され、日本人は欧米の生活様式や、考え方を取り入れようとした。そして、日本は日本らしさを捨てようと躍起になっている。本書は日本人がグローバル化の名のもとに、失おうとしているナショナリティをもう一度取り戻すことを提案している。2018/11/19

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