角川新書<br> 幸せの日本論―日本人という謎を解く

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角川新書
幸せの日本論―日本人という謎を解く

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  • サイズ 新書判/ページ数 260p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040820231
  • NDC分類 361.42
  • Cコード C0295

出版社内容情報

脳科学・ロボット工学者で幸福学の第一人者による実用的日本人論。日本が持つ幸福の源泉や多様性を受容する日本人の特徴などを分析し、誰もが幸せになれる日本型システム、共生社会の未来について考察する。

【著者紹介】
前野隆司(まえの・たかし)1962年生まれ。東京工業大学卒、同大学院修士課程修了。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長・教授。博士(工学)。幸福学の第一人者。主な著書に『幸せのメカニズム』『脳はなぜ「心」をつくったのか』ほか。

内容説明

脳科学・ロボット工学者で幸福学の第一人者による実用的日本人論。西洋と東洋を俯瞰しながら、多様性を受容する日本人の特徴などを分析し、誰もが幸せになれる日本型システム、共生社会の未来について考察する。

目次

第1章 これまでの日本論・日本人論・日本文化論
第2章 日本人の十の特徴とは?
第3章 日本は中心に無がある国
第4章 東洋と西洋の二千五百年を俯瞰する
第5章 世界の中の日本の二千年
第6章 日本人の十の特徴は良い特徴である
第7章 日本人は女性的か、男性的か?
第8章 外国人に「日本人とは」を伝える方法
第9章 日本はどれくらい特殊なのか?
第10章 全体が調和し、共生する未来社会
第11章 繁栄の時代がやって来る

著者等紹介

前野隆司[マエノタカシ]
1962年、山口県生まれ。東京工業大学卒、同大学院修士課程修了。キヤノン入社後、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、ハーバード大学客員教授、慶應義塾大学理工学部教授等を経て、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長・教授。博士(工学)。専門は、システムデザイン・マネジメント、ロボティクス、幸福学、感動学、協創学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Kikuyo

30
日本の特徴は、中心に「無常」とか「無私」に代表される無がある。無いということが在る。なんだか般若心経のようだ。どんな異質な文化も技術も受け入れ、自分化し続けることができる。ただの日本論ではないなという印象。様々なものを俯瞰しながら、後半は「森」をたとえ話にしながら政策提言している。日本の未来ビジョンとして、全体として調和しているという発想。日本は森林の国だ、風土は人の想念に深く影響を与えるだろう。私にとって著者の提言は非常に興味深い。2016/09/13

デビっちん

14
日本を日本についてのみ論じるのではなく、世界という文脈の中で相対化して論じることで日本の特殊な点とそうでない点を明らかにしています。日本人は、中心に「無」がある文化を持っていて、どんな新しいことも矛盾なく受け入れて、やがて日本化します。さらに、中心に「無」があるからこそ、その周辺に豊かなモノが出てくるという考えがあります。それこそが、日本人の強みという著者の考えには、面白い視座だなーと強く感じさせられました。分析的にならずに、一度すべて受け入れてみてはどうだろうか?2016/08/11

茶幸才斎

5
西洋近代の個人主義・合理主義が幅を利かす世界では、周囲の顔色を窺い自らの意見を明確にしない日本人の態度は、欠点にしか見えない。だがそれは、日本人の中心に無常・無我・無私への指向があるからで、近代合理主義が今日多くの問題に直面している現代にあっては、日本人の相互協調的なものの見方が世界を変えるのではないか、と云っている本。日本人のしたたかさの一端を説明する考え方として面白かったが、日本が世界を変える主役を演じる日は来ないだろう。そんな大それたことを口にするのは、日本人としては実におこがましいことですからね。2015/05/23

いまちゃん

4
今まで読んできた日本論の中では少し毛色が違うかな。なんか、授業っぽい雰囲気の読み心地。そして、科学やらなんやらイロイロなものを盛り込みすぎて、何を言いたいのかサッパリ理解できませんでした。2015/05/17

Hayek

3
★★★☆☆肯定と否定は非対称。肯定は体系的な説明が必要だが、否定は一つ粗があればよい。無知の知、問題をメタに見ることで問題をすり替える。西洋ではメタ化を行わない論理体系(自己と他者、個人と集団)が進んだ。近代西洋は論理的・合理的・二項対立的、東洋は論理超越的・合理超越的・二項対立超越的。全体と部分の分離不可能性(本来のシステム思考)を近似のために分離しようとしたのが近代西洋流。2016/08/11

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